重賞ウィナーレポート

2022年03月05日 チューリップ賞 G2

2022年03月05日 阪神競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ナミュール

プロフィール

生年月日
2019年03月02日 03歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:4戦3勝
総収得賞金
119,217,000円
ハービンジャー(GB)
母 (母父)
サンブルエミューズ  by  ダイワメジャー
馬主
(有) キャロットファーム
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
高野 友和
騎手
横山 武史
  • ナミュールが育成馬では最初の重賞馬となった
    ナミュールが育成馬では最初の重賞馬となった
  • 屋内周回コースへの馬道も確保されている
    屋内周回コースへの馬道も確保されている

 この3歳牝馬クラシック戦線における、真打ち登場を印象付けたレースとなった。

 前走の阪神JF(G1)に続いて1番人気を集めたナミュールは、その阪神JF(G1)で先着を許していたサークルオブライフ、ウォーターナビレラを下しての重賞初制覇。改めて能力の高さを示して見せた。

 育成を手掛けたのは、ノーザンファーム空港D3厩舎の林寛明厩舎長。そして、この3歳世代から厩舎を任されることとなった林厩舎長にとっても、このチューリップ賞(G2)が育成馬では初めての重賞制覇となった。

 「イヤリングから来た頃からいい馬でした。調教でも身体の柔らかさが生み出す、身体の可動域の広さが感じられました」

 その一方で飼い葉の食いが細く、馬体の成長には時間を要したものの、2歳の春先になって馬体に幅が出てくるようになってからは、動きの良さも更に目立つようになってきた。

 「この動きならいいところまでは行けるのでは、と思うようになりました。ただ、重賞で勝ち負けができる馬になるとは、想像してなかったです」(林厩舎長)

 ただ、9月の中京で迎えたメイクデビューの走りを見て、林厩舎長の期待は確信へと変わっていく。2番手でレースを進めたナミュールは、最後の直線で更に脚を伸ばしていき、2着馬に2馬身差を付ける快勝。続く赤松賞でも危なげなく勝利を飾る。

 スケールの大きな走りだけでなく、安定感も示したレース内容も評価される形で、阪神JF(G1)では1番人気の支持を集めるも、外枠からの発走に出遅れも重なる形で後方からのレースを余儀なくされると、上がり最速の脚を使いながらも4着に敗退。ただ、林厩舎長は悔しさよりも、クラシックへの期待が膨らんだレースだったと話す。

 「新馬戦、赤松賞共にインパクトのあるレースを見せてくれましたが、この阪神JF(G1)が試金石になると思っていました。結果は残念でしたが、最後の末脚を見ても、このメンバーで能力は通用すると思いましたし、その意味でもチューリップ賞(G2)では更にいいレースを見せてくれると期待をしていました」

 阪神JF(G1)と全く同じ条件で行われたチューリップ賞(G2)。今回は4枠6番からスムーズなスタートを切ったナミュールは、道中ではサークルオブライフとウォーターナビレラを前に置きながら脚を溜めていく。最後の直線では外に進路を取り、他馬とは1頭だけ違うような末脚を使い、改めて力の違いを証明してみせた。

 「重賞を勝ってくれたことも嬉しかったですが、共に頑張ってきた厩舎スタッフたちが活気づく勝利ともなったと思います。桜花賞(G1)に向けて、まだ期待と不安は半々ですが、いいレースを見せて欲しいです」と林厩舎長。桜花賞(G1)の後は、育成厩舎にとって初めてのG1馬の取材となることを期待したい。