2022年01月23日 東海S G2
優勝馬:スワーヴアラミス
プロフィール
- 生年月日
- 2015年03月26日 07歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:30戦9勝
- 総収得賞金
- 323,940,000円
- 父
- ハーツクライ
- 母 (母父)
- ベイトゥベイ(USA) by Sligo Bay(IRE)
- 馬主
- (株) NICKS
- 生産者
- (有)社台コーポレーション白老ファーム (白老)
- 調教師
- 須貝 尚介
- 騎手
- 松田 大作
7番人気で出走した東海S(G2)を優勝し、ダート重賞を3勝目となったスワーヴアラミス。好位抜け出しを図ってきたこれまでのレースとは違い、今回は後方一気の末脚を使っての勝利。7歳にして新境地どころか、充実期を迎えた印象さえある。
「後方からのレースは想像していませんでした。最後の直線で伸びているとは思いましたが、先に抜け出した馬を差し切った時にはビックリしました」とは白老ファームの吉武幾夫繁殖主任。スワーヴアラミスだけでなく、母のベイトゥベイの産駒にも多く接してきたが、共通していたのが配合された種牡馬の馬体が産駒にも伝わること。そして、種牡馬の血統に関わらず、ダート適性の高さが強く反映されることだった。
「産まれてきた頃からハーツクライらしさがありましたし、その後の成長過程も順調で、セレクトセールの1歳セクションでも高い評価をしていただけました」
デビュー戦となったのは2歳10月のメイクデビュー東京。ここでは3番人気を背負うも8着に敗れ、その後、芝の中距離を中心にレースを使われるも、勝ちきれないレースが続いていく。
「デビュー前はハーツクライ産駒らしく、芝の中距離で活躍を見せてくれるのではと思っていましたし、ひょっとしたらクラシックも沸かせてくれるのではとさえ思っていました。それでもダートに変わってすぐに勝ち上がってくれた時には、やはりベイトゥベイの仔だなあと思いました」
そのダートでは複勝率100%という堅実なレースぶりで4歳の秋にはオープン入り。次の年にはオープンのポルックスSも優勝し、ついにはマーチS(G3)で初重賞制覇も果たす。
「この勢いのまま、ダートでG1も勝てるのではと思いましたが、やはり、ダート重賞戦線における層の厚さを感じさせられました」
しかし、6歳時にはエルムS(G3)も優勝するなど、自身も層の厚さを証明するような活躍を見せていくものの、それだけに脚質を変えての今回の重賞勝利は、「newスワーヴアラミス」と言ってしまってもいいのかもしれない。
「あの末脚を見ていると、ハーツクライの切れが出ているのではとさえ思います。次走はフェブラリーS(G1)ですが、直線の長い東京コースで、今回と同じようなレースを見せてもらいたいです」
フェブラリーS(G1)の最後の直線、スワーヴアラミスの末脚にまた、誰もが驚かされることになるのかもしれない。