重賞ウィナーレポート

2022年01月23日 AJCC G2

2022年01月23日 中山競馬場 曇 良 芝 2200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:キングオブコージ

プロフィール

生年月日
2016年03月26日 06歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:17戦6勝
総収得賞金
200,507,000円
ロードカナロア
母 (母父)
ファイノメナ(IRE)  by  Galileo(IRE)
馬主
増田 和啓
生産者
(有)社台コーポレーション白老ファーム (新冠)
調教師
安田 翔伍
騎手
横山 典弘
  • 同日での重賞制覇となった
    同日での重賞制覇となった
  • 踏み固められた雪の上を歩く1歳馬たち
    踏み固められた雪の上を歩く1歳馬たち

 スワーヴアラミスが東海S(G2)を勝利してから約10分後。同じ白老ファーム生産馬のキングオブコージがAJCC(G2)を優勝した。

 白老ファームの同日重賞制覇で思い出すのは、2004年のジャパンCダート(G1)(タイムパラドックス)ジャパンC(G1)(ゼンノロブロイ)の同日G1勝利。現在の競馬日程的にもほぼ、達成は不可能な快挙と言える。

 実は今回の同一重賞制覇を果たした2頭は、白老ファームYearlingの同じ厩舎で管理された馬。その快挙の礎を作ったのが堀内巧厩舎長である。

 「イヤリングでの管理を始めた頃から穏やかな性格をしており、せり会場といった環境の違う場所でも動じないような、精神力の強さもありました」と当時の印象を振り返る堀内厩舎長。その一方で脚元の不安が付きまとい、他の1歳馬たちが広い放牧地で放牧されている中を、小さなパドックで一日を過ごす日もあった。

 「足元のケアにも常に気を使ってきました。それでもセレクトセールではいい状態で上場できましたし、その時も環境が違う場所で、堂々とした立ち振る舞いを見せていました」

 キングオブコージを管理する安田翔伍調教師は、自身のTwitterでキングオブコージと仲睦まじい姿をアップしているが、その話を堀内厩舎長に伝えると、「まさに牧場の頃はあんな感じでした。それだけに活躍して欲しいと思っていましたが、活躍の兆しを見せ始めた矢先での故障は悔しかったですね」と話す。4歳時には4連勝で目黒記念(G2)を制し、更なる飛躍を図るべく、その年の京都大賞典(G2)では3着に入着するも、初のG1挑戦となるジャパンC(G1)への調整中に右第1趾節種子骨の骨折が判明。11か月半もの休養を余儀なくされる。

 昨年のオールカマ―(G2)で復帰を果たし9着となると、中日新聞杯(G3)は5着に入着。着実に良化を予感させていた中で臨んだAJCC(G2)となったが、上がり最速となる34秒7の末脚で他馬を差し切ったその脚は完全復活を印象付けた。

 「強かったですね。想像以上のレースでした。脚元の不安はまだ残っていると思いますが、安田先生や厩舎スタッフの方が一生懸命にケアしていただいているからこそ、いい状態でレースに臨めているのでしょう。次はG1ですが、今回のような強いレースを見せてもらいたいです」

 そう話した後で、「G1でも無事に走り切って欲しいです」とも付け加えた堀内厩舎長。関係者の誰からも愛された馬は、G1を勝利して、改めて多くのファンからも愛される馬となっていくのだろう。