重賞ウィナーレポート

2022年01月16日 京成杯 G3

2022年01月16日 中山競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:オニャンコポン

プロフィール

生年月日
2019年02月11日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:4戦3勝
総収得賞金
78,229,000円
エイシンフラッシュ
母 (母父)
シャリオドール  by  ヴィクトワールピサ
馬主
田原 邦男
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
小島 茂之
騎手
菅原 明良
  • 種牡馬展示会でも元気な姿を見せていたエイシンフラッシュ
    種牡馬展示会でも元気な姿を見せていたエイシンフラッシュ
  • 日高町にも牧場を構える
    日高町にも牧場を構える

 その可愛らしい言葉の響き。そして馬名の由来となったアフリカ・ガーナの現地語である、アカン語の「偉大な者」という意味かつ、漫画「進撃の巨人」に同一の名前のキャラクターが出てくることなど、多方面からも注目を集める存在となっていたオニャンコポン。

 新馬戦、百日草特別を優勝してオープン入りを果たすと、ホープフルS(G1)にも出走。結果は11着ながらも、積極的なレースを見せたことで、道中では幾度となく「オニャンコポン」の馬名は呼ばれていた。

 そして、この京成杯(G3)のレース後、オニャンコポンの名前は優勝馬として呼ばれていくこととなった。

 そのオニャンコポンはセレクトセール当歳セッションの取引馬。864万円で田原邦男氏が落札している。

 「セレクトセールの当歳セッションにて、田原オーナーと小島茂之師に見初められました。父のエイシンフラッシュ、そして母父のヴィクトワールピサともに生産馬であり、芝の中距離を得意としていました。そして、この勝利で父仔重賞制覇となったことも感慨深いです」と話すのは社台ファーム繁殖主任の千葉英昭氏。そして、千葉氏がオニャンコポンの重賞勝利を更に喜んだのは、母のシャリオドールが、G1 3勝をあげた、祖母サプレザの初仔だったことだった。

 「シャリオドールはサプレザの初仔で、デビュー前から期待も高かったのですが、蹄が難しくて大成できませんでした。それだけにこの血統の優秀さを証明するような、産駒の重賞勝ちは本当に嬉しいです」

 この後は皐月賞(G1)への直行を表明。その皐月賞(G1)は母父のヴィクトワールピサが優勝したレースでもある。このままクラシック戦線を歩んでいくようだと、京成杯(G3)に続き、次は日本ダービー(G1)での父仔制覇の可能性も出てくる。オニャンコポンはその馬名だけでなく、血統的にも今年のクラシック戦線を沸かせてくれそうだ。