2021年12月26日 有馬記念 G1
優勝馬:エフフォーリア
プロフィール
- 生年月日
- 2018年03月10日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:7戦6勝
- 総収得賞金
- 776,636,000円
- 馬主
- (有) キャロットファーム
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 鹿戸 雄一
- 騎手
- 横山 武史
今年の宝塚記念(G1)を優勝しただけでなく、昨年に続く連覇を狙うクロノジェネシス、今年の天皇賞(春) (G1)では2着、そしてフォワ賞(G2)を制したディープボンドといった古馬勢。今年の菊花賞馬となったタイトルホルダーに、春のクラシック戦線を戦ったステラヴェローチェといった3歳勢も参戦。まさに今年の日本競馬を象徴するレースとなった有馬記念。
蒼々たる出走メンバーの中で、ファン投票1位となったのはエフフォーリア。3歳馬が1位となるのは14年ぶりの快挙ともなった。それも日本ダービー(G1)の2着以外は負けていないほぼ完璧な成績に加えて、前走の天皇賞(秋) (G1)では、後にマイルCS(G1)を優勝したグランアレグリアと、ジャパンC(G1)の勝ち馬であるコントレイルを破っての勝利。まさに、日本最強馬に相応しい成績を携えて、年末の大一番へと進んできた。
「天皇賞(秋) (G1)は古馬を相手に強いレースを見せてくれましたが、もし、日本ダービー(G1)を勝っていたら、牡馬三冠戦線に進んでいたのではとも思うだけに、結果としては最高の形で有馬記念に向かうことができたのではとも思っています」とはエフフォーリアの育成を手掛けたノーザンファーム空港の高見優也厩舎長。ファン投票1位だけでなく、レースでの1番人気の評価も光栄でした、と話してくれるが、レースぶりもその支持に応えるかのような、まさに横綱相撲だった。
レースは先手を奪ったパンサラッサが後続を引き離していく形となったが、エフフォーリアは中団からクロノジェネシスをマークするような形でレースを進めていく。
「レース前はクロノジェネシスが後ろにいると思っていたので、あの位置取りは意外でした。それでもいいポジションだと思いましたし、何よりも折り合いが付いていたので、安心してレースを見ていられました」(高見厩舎長)
2周目の第3コーナーから第4コーナーにかけて、一気に有力どころが動き出しを図る。その時、他のどの馬よりも反応が良く、そして一気の加速を見せたのがエフフォーリアだった。
「直線に入ってからは勝ったと思いました。他の馬たちをねじ伏せるかのようなレースぶりだったと思いましたし、距離や右回りも関係なく、改めてこの馬は強いと確信しました」(高見厩舎長)
この勝利で本年度はG1レースを3勝。負けた日本ダービー(G1)も僅差の2着であり、この勝利で2021年のJRA賞最優秀3歳牡馬だけでなく、年度代表馬にも限りなく近づいたと言えるだろう。
「育成時の印象からしても、来年はまだまだ強くなる馬だと思っています。そして、来年は競馬界の主役となり、他の馬たちの挑戦を受ける立場にも変わっていくと思いますが、それでも強いエフフォーリアのレースを見せてもらいたいです」と高見厩舎長。2022年は競馬界の主役として、更に多くのファンから支持を集めるような活躍を見せてくれるに違いない。