重賞ウィナーレポート

2021年11月13日 デイリー杯2歳S G2

2021年11月13日 阪神競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:セリフォス

プロフィール

生年月日
2019年03月07日 02歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:3戦3勝
総収得賞金
520,026,000円
ダイワメジャー
母 (母父)
シーフロント(FR)  by  Le Havre(IRE)
馬主
(株) G1レーシング
生産者
追分ファーム (安平)
調教師
中内田 充正
騎手
藤岡 佑介
  • 今年は2歳世代の活躍が目立っている
    今年は2歳世代の活躍が目立っている
  • イヤリングの馬たちも手入れが行き届いた放牧地で管理が行われている
    イヤリングの馬たちも手入れが行き届いた放牧地で管理が行われている

 メイクデビュー中京、初重賞制覇となった新潟2歳S(G3)に続き、デイリー杯2歳S(G2)も優勝。3戦が全てマイル戦であり、そして、初の右回りもクリアしたセリフォス。そのデイリー杯2歳S(G2)と同条件で行われる朝日杯FS(G1)でも、主役を務めることは間違いなさそうだ。

 デビュー前の管理を行ってきた追分ファームリリーバレーの平沼敏幸厩舎長は、完成度の高さと強さを両立したような育成馬の姿を誇らしく思っただけでなく、調教でも見せていた勝負根性を高く評価していた。

 「併せ馬をしていても、頭一つは並走馬より抜け出していたような走りを見せていました。また、今回は初めての左回りでのレースとなりましたが、それも難なくクリアしてくれたことも含めて、収穫の大きいレースになったと思います」(平沼厩舎長)

 その一方で鞍上の仕掛けに鋭く反応したばかりに、4コーナーで外に膨らんだ辺りは、精神面での若さが出たのかもしれないが、平沼厩舎長はそれもまた、セリフォスの武器になると感じている。

 「牧場にいた頃から反応が良すぎる馬でした。レースでもその後、修正できていたことからしても、今後の調教や経験を重ねていけば、確実に末脚を発揮できる走りに繋がっていくと思います」(平沼厩舎長)

 その意味でも、今回の経験を踏まえて臨める朝日杯FS(G1)での好走は間違いないと言えそうだが、平沼厩舎長は2歳戦の先にある、クラシック戦線での活躍にも期待を寄せている。

 「ここにいた頃からまだまだ伸びしろがあると思っていましたし、その中で、早い時期からこれだけの結果を残せたのは嬉しい限りです。2歳戦から結果を出そうと思って、牧場全体で取り組んできた成果が出ているとも言えますし、朝日杯FS(G1)でもセリフォス自身が得意とする芝のマイル戦で、いいパフォーマンスを見せてもらいたいです」(平沼厩舎長)

 追分ファーム生産馬としては2017年のマイルCS(G1)を制したペルシアンナイト以来となるG1制覇に、セリフォスは確実に近づこうとしている。