2021年11月07日 みやこS G3
優勝馬:メイショウハリオ
プロフィール
- 生年月日
- 2017年02月25日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:13戦5勝
- 総収得賞金
- 513,305,000円
- 馬主
- 松本 好雄
- 生産者
- 三嶋牧場 (浦河)
- 調教師
- 岡田 稲男
- 騎手
- 浜中 俊
優勝馬にはチャンピオンズカップ(G1)への優先出走権が付与される「みやこステークス(G3)」が11月7日、阪神競馬場で行われ、5番人気で浜中俊騎手騎乗のメイショウハリオがゴール前で2着馬の猛追をしのいで優勝。デビュー13戦目の重賞初挑戦で、初勝利を記録した。
メイショウハリオの生まれ故郷は浦河町の三嶋牧場。その歴史は長く、戦前にさかのぼるそうだが、会社としての創業は1960年。
現在は浦河町の本場ほか、同町野深と日高町富川の分場、BTC軽種馬育成調教センターの施設を使って生産から育成、休養などにも対応できる総合牧場として今年春の安田記念(G1)を勝ったダノンキングリーや米国遠征が話題になった現役活躍馬マスターフェンサーやメイショウベルーガ(京都大賞典(G2)、日経新春杯(G2)、エリザベス女王杯(G1)2着)ミッキーチャーム(阪神牝馬S(G2)、クイーンS(G3)、秋華賞(G1)2着)カンタービレ(ローズS(G2)、フラワーC(G3))などを送り出している。
牧場生産馬の重賞勝利は7月のCBC賞(G3)(優勝馬ファストフォース)以来で、今年4勝目となった。
三島健一郎専務に話を伺った。
「ちょうど1年前に1勝クラスを勝ってから1戦毎に力をつけてきているような印象でしたが、重賞競走には今回が初挑戦。相手は重賞競走の常連ばかりでしたので、少しでも良い競馬をしてほしい。次につながるような競馬をしてほしいと思っていました」とレース前は思っていたそうだ。
スタート直後は、スピードに乗り切れないようなシーンもあったが、少しずつポジションをあげて中団に。向こう正面に入ると馬群を縫うように進出し、最後は逃げ馬を交わして先頭ゴールインを果たしている。
「きわどいレースになりましたが、少しだけ出ているように見えました。長くお世話になっている松本オーナーに少しでも恩を返せたこともうれしいですし、もちろん牧場としても嬉しい勝利になりました」と白い歯を見せた。
血統をたどれば、祖母のアルペンローズをキーンランド社の繁殖セールで購入したことがきっかけだ。「まだ若く、初仔を受胎した状態での上場でした。ラビットラン(ローズS(G2)など)やアサクサゲンキなどと同じファミリーで、しっかりした馬でした」と購入を決めたという。「アルペンローズの仔はメイショウカドマツ含め、ほとんど松本会長にお世話になりましたので、孫とはいえ、この血統で重賞タイトルを取れたことも嬉しいです。生まれたときから馬格に恵まれた馬で、育成時代も順調でした。視察に訪れたオーナーに褒めてもらえるような馬でした」と牧場時代を振り返り「まだ4歳と若い馬なので、これからどんな競走馬に育ってくれるかも楽しみです。これからは、もっと強い馬たちとの競馬になるのでしょうが、頑張ってほしい」とエールが送られた。