重賞ウイナーレポート

2021年09月11日 紫苑S G3

2021年09月11日 中山競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ファインルージュ

プロフィール

生年月日
2018年03月11日 03歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:6戦3勝
総収得賞金
149,901,000円
キズナ
母 (母父)
パシオンルージュ  by  ボストンハーバー(USA)
馬主
六井 元一
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
岩戸 孝樹
騎手
福永 祐一
  • メイケイエールも育成馬となる
    メイケイエールも育成馬となる
  • 日が暮れるのも早くなってきた
    日が暮れるのも早くなってきた

 ノーザンファーム生産馬が全ての重賞(紫苑S(G3)、セントウルS(G2)、京王杯オータムH(G3))を勝利した9月11日と、12日の開催。その先駆けとなった紫苑S(G3)を優勝したのがファインルージュとなるが、実はこの3頭ともにノーザンファーム早来の育成馬ともなる。

 「この週における重賞レースのトップバッターとして、いい結果を出せたのではと思いました」と笑顔で話すのは、ノーザンファーム早来の山根健太郎厩舎長。厩舎を任せられたのはこの3歳世代が最初となるが、重賞で3勝をあげているメイケイエール、そしてフェアリーS(G3)に続く勝利をあげたファインルージュと、育成馬たちは重賞レースを沸かせている。

 「競馬場に送り出してからは、こちらに戻ってきてはいませんが、オークス(G1)の後でノーザンファーム天栄で調整されていた時期と、定期視察のタイミングが重なったこともあって、久しぶりにメイケイエールに会ってきました。物凄く状態が良さそうで、その後の調整も順調に来ていたので、このレースも楽しみにしていました」

 デビューから3着となった桜花賞(G1)まで、複勝圏を外さないレースを続けてきたファインルージュであるが、距離が2400mに伸びたオークス(G1)では11着に敗退。この紫苑S(G3)でもレース前は距離の不安が囁かれていた。

 「母父が短距離色の強いボストンハーバーというのもあったかと思いますが、自分の印象として、芝の中距離は決して適した条件では無くとも、同じ3歳牝馬でのレースならこなせると思っていました。また、中山の芝2000mという条件も、この馬の脚質的に合っていると思いましたし、何よりも状態の良さと成長力がそこに加わってくることで、いい結果が出るとも信じていました」

 そのレース内容は山根厩舎長が話していたように、まさに春からの成長ぶりを感じさせた。折り合いの不安も無く好位でレースを進めていくと、最後の直線では早々と先頭に躍り出て、後続勢の追撃を振り切ってみせた。

 「道中はハミも抜けていましたし、いつでもジョッキーとコミュニケーションが取れる状態に見受けられました。この競馬ができるのなら、本番でも楽しみになってきます」

 厩舎として順調すぎるほどのスタートを切った山根厩舎長であるが、まだG1タイトルに手は届いていない。

 「それでも、メイケイエールを始めとして、G1で上位人気になるような育成馬を手掛けられていることは光栄ですし、とても嬉しいです。これもいい夏を過ごさせてくれたノーザンファーム天栄や、厩舎スタッフの皆さん、そして、勝利に導いてくれた福永騎手のおかげだと思います。六井オーナーも含めて、今後もみんなで喜びを分かち合えるような馬を送り出していきたいです」

 ファインルージュの次走は秋華賞(G1)を予定。その日、山根厩舎にG1制覇という歓喜の瞬間が訪れるのかもしれない。