重賞ウィナーレポート

2021年08月29日 新潟2歳S G3

2021年08月29日 新潟競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:セリフォス

プロフィール

生年月日
2019年03月07日 02歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:2戦2勝
総収得賞金
520,026,000円
ダイワメジャー
母 (母父)
シーフロント(FR)  by  Le Havre(IRE)
馬主
(株) G1レーシング
生産者
追分ファーム (安平)
調教師
中内田 充正
騎手
川田 将雅
  • リリーバレーの名前の由来は、牧場の所在地である鈴蘭山から
    リリーバレーの名前の由来は、牧場の所在地である鈴蘭山から
  • 充実した育成施設では、1歳馬の調教も行われている
    充実した育成施設では、1歳馬の調教も行われている

 2歳戦での活躍が目立つ追分ファーム生産馬だが、この新潟2歳S(G3)もセリフォスが優勝。追分ファーム生産馬が2歳重賞を勝利したのは、2004年のフェアリーS(G3)でフェリシアが勝利して以来となる。

 「育成馬ではタイムフライヤー(白老ファーム生産馬)がホープフルS(G1)を勝利しています。それでもこの世代は2歳重賞での活躍を目標としながら管理をしてきただけに、その先陣を切れるような勝利は嬉しかったですね」と話す、追分ファームリリーバレーの平沼敏幸厩舎長からも笑顔がこぼれる。デビュー前にはPOG媒体でも大きく取り上げられてきたセリフォスであるが、平沼厩舎長の元に来た頃から、能力面では抜けた存在だった。

 「運動能力だけでなく、体力面も優れており、無事にデビューができたのならば、重賞まではいける馬だと思っていました。ダイワメジャーの産駒ながら、距離は持ちそうと感じていましたし、我慢のできる馬で、折り合い面の不安もありませんでした」

 期待が確信へと変わったのが6月12日に行われたメイクデビュー中京。1番人気を集めたセリフォスは、気合の入った走りでポジションを上げていき、速いラップを刻みながら、ゴールまで押し切っての勝利をあげる。

 「スタートが決して良くなかった中で、強い勝ち方を見せてくれました。この新潟2歳S(G3)はインコースが荒れていたので、内枠からのレースはどうかと思っていましたが、川田騎手もうまく乗ってくれましたし、セリフォスの強さにも驚かされました」

 今回もスタートで立ち遅れたものの、道中はラチ沿いを走りながら6番手でレースを進めたセリフォスは、最後の直線で他馬が外に進路を向ける中、果敢にインコースを回っていく。

 「荒れた馬場もこなせるだけのパワーも備わっていたのでしょう。今後のG1にも繋がる勝利となっただけでなく、来年のクラシックでの活躍も楽しみになってきました」あと期待を寄せる平沼厩舎長。距離も2000mぐらいまでならこなしてくれるはず、との言葉も聞かれており、中山2000mで行われる皐月賞(G1)での父仔制覇も見えてきた。