2021年04月25日 フローラS G2
優勝馬:クールキャット
プロフィール
- 生年月日
- 2018年02月21日 03歳
- 性別/毛色
- 牝/青鹿毛
- 戦績
- 国内:5戦2勝
- 総収得賞金
- 70,190,000円
- 馬主
- 有限会社シルク
- 生産者
- レイクヴィラファーム (洞爺湖)
- 調教師
- 奥村 武
- 騎手
- C.ルメール
上位2着までにオークス(G1)への優先出走権が付与される第56回サンケイスポーツ賞フローラS(G2)が4月25日、東京競馬場で行われ、好位の外を追走していた洞爺湖町レイクヴィラファーム生産クールキャットが最後の直線で早めに抜け出し、1分59秒4で先頭ゴールイン。4度目の挑戦で重賞初勝利。通算成績を5戦2勝としている。
その模様を、牧場のテレビで観戦していたという同ファームの岩崎義久さんは「ここ2戦はスタートがうまく切れなかったですが、今回はタイミング良くゲートを出てくれて、良いポジションをキープすることができました。その時点で、今日は勝てるのでは思いました」と少し照れたように話してくれた。
「今、思い返すと、このレースに出走してくるような馬は強い馬ばかり。そんな簡単に勝てるわけもないのですが、それくらい自分の中では期待の大きな馬でした」と、そのときの心境を話してくれた。
500Kgを超える大型牝馬ながら、昨年6月の東京競馬でデビュー勝ち。このとき、人気を分け合う存在だったのが、のちのNHKマイルC(G1)2着ソングライン。そんな強力なライバルを相手に、馬群の中でしっかりと折り合いをつけたクールキャットは、早め先頭から後続の追撃を退けている。
「この馬が生まれる3日ほど前に半兄のトリオンフが小倉大賞典(G3)を勝ってくれたので、期待が高まるなかでの誕生だったのですが、生まれたときのクールキャットは馬格にも恵まれ、その期待を上回るくらいの馬でした。将来は、ぜひ繁殖牝馬として戻ってきてほしいと思いました」と当時を振り返る。
その牧場時代は、健康優良児の優等生だったそうだ。「足元も問題なく、いつも放牧できる体力も備わっていました。それは、育成に移動してからも同じで、トラブルやアクシデントは聞いたことがないです」。
当時、ノーザンファームの育成担当者からは「競馬向きの気性で、背中もよく、大きな走りをする馬」と高い評価をもらっていたそうだ。
そして、その勝利で堂々とオークス(G1)の舞台へと駒を進めることになる。
「母メジロトンキニーズは菊花賞馬ダンスインザダークの仔でダイヤモンドS(G2)の2着馬。東京競馬場芝2400m戦での勝利経験もある馬です。父は、ジャパンカップ優勝馬のスクリーンヒーロー。オークス(G1)の舞台は、この馬にとって最高の舞台。強いチャンピオンが相手ですが、臆することなくぶつかっていってほしいと思います」とエールを送っている。