重賞ウィナーレポート

2021年04月18日 アンタレスS G3

2021年04月18日 阪神競馬場 晴 重 ダ 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:テーオーケインズ

プロフィール

生年月日
2017年04月27日 04歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:12戦6勝
総収得賞金
549,684,000円
シニスターミニスター(USA)
母 (母父)
マキシムカフェ  by  マンハッタンカフェ
馬主
小笹 公也
生産者
ヤナガワ牧場 (門別)
調教師
高柳 大輔
騎手
松若 風馬

 6月30日に大井競馬場で行われる帝王賞(Jpn1)の重要なステップレース「第26回アンタレスS(G3)」が4月18日、阪神競馬場で行われ、レース前半は中団に控えていた松若風馬騎手騎乗の1番人気テーオーケインズが直線入り口で先頭に並びかけ、あっさりと抜け出し先頭ゴールイン。昨年暮れの東京大賞典(G1)で強敵相手に差がない競馬をした実力をいかんなく発揮し、JRA重賞初挑戦で初勝利を記録した。

 テーオーケインズの生まれ故郷は、日高町のヤナガワ牧場。これまでにキタサンブラックやコパノリッキー、コパノリチャードなどの活躍馬を送り出している牧場で、この勝利によって生産馬の重賞(Jpn含む)勝利は9年連続となった。同牧場の梁川正普社長は「レースは牧場テレビでの観戦でしたが、レースでは初めて騎乗する松若騎手が、この馬の持ち味を十分に発揮させてくれたレースだったと思います。小笹公也オーナーにとって初のJRA重賞。そういう意味でも嬉しいです」と相好を崩している。

 母マキシムカフェもヤナガワ牧場の生産馬。「母系にレディスプレリュード(Jpn2)に勝ったタマノブリュネットがいるファミリーで、きょうだい近親もダート競馬を得意とするような馬が多いので、ダート競馬に実績があるシニスターミニスターを選びました。今年は半弟のテーオーラフィット(牝3歳、父リオンディーズ)も勝ち上がってくれましたし、デビュー世代にはコパノリッキー産駒の半弟コパノオースティン(栗東・村山明厩舎)がいます」と楽しみを広げている。

 そしてテーオーケインズは、この勝利で通算成績を12戦6勝2着2回3着2回とした。未だに底を見せないままの重賞勝利に期待が膨らむが「デビューした頃から、レースに行ってからの走りが、力任せではなく、軽いスピードを感じさせてくれるものでしたので、将来は強い馬に育ってくれると思っていましたが、ここまで順調に来てくれるとは想像以上で、本当に嬉しいです。今、思い返すと鳳雛Sのあと、少し長い休みがありましたが、結果的には良い休養になったのではないかと思いますが、これもテーオーケインズに関係する方々のおかげ。これからもけがをすることなく、順調にステップアップして行って欲しいです」とエールを送っている。