重賞ウィナーレポート

2021年04月10日 NZトロフィー G2

2021年04月10日 中山競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:バスラットレオン

プロフィール

生年月日
2018年03月25日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:7戦3勝
総収得賞金
125,990,000円
キズナ
母 (母父)
バスラットアマル  by  New Approach(IRE)
馬主
広尾レース (株)
生産者
三嶋牧場 (浦河)
調教師
矢作 芳人
騎手
藤岡 佑介

 上位3着までにNHKマイルカップ(G1)への優先出走権を与えられる「第39回ニュージーランドトロフィー(G2)」が4月10日、中山競馬場で行われ、浦河町の三嶋牧場生産の2番人気バスラットレオンが1分33秒1(良)で優勝。同牧場生産馬は4年連続でJRA重賞制覇となった。

 北海道浦河町に位置する三嶋牧場は、1960年創業。生産と、育成の両方を行う総合牧場で、約40人のスタッフで、毎年7~80頭の馬を生産している。ダービー(G1)2着、皐月賞(G1)3着で毎日王冠(G2)など重賞3勝ダノンキングリーや、日経新春杯(G2)や京都大賞典(G2)に勝ってエリザベス女王杯(G1)2着メイショウベルーガ、ローズS(G2)など重賞2勝で秋華賞(G1)3着カンタービレほか、ベルモントS(G1)5着、ダートグレード競走3勝マスターフェンサーなどを送り出している名門牧場だ。

 同牧場の三島健一郎専務は「調子は良いと聞いていましたし、よい枠順を引き当ててくれましたので、期待していましたが、牧場にとっては1年の中でも忙しい時期でもありますし、感染症の拡大防止という意味でも牧場テレビでの観戦でした」と前置きしたうえで「これまでも逃げ、先行の競馬をしてきた馬ですから、良いスタートさえ切れれば、位置取りは前の方になるだろうと思っていましたし、よい競馬をしてくれると思っていましたが、思っていた以上に強い競馬をしてくれましたね」とレースの印象を話してくれた。

 母バスラットアマルにとっての初仔。「母は英国ダービー馬ニューアプローチの直仔ですが、ニューアプローチはシンコウフォレスト(高松宮記念(G1))の半弟でもありますし、母バスラットアマルの半姉には英国のスプリントG1優勝馬シリアスアティテュードがいる血統でもあります。日本ダービー馬キズナとの配合で、距離適性については幅広いイメージを持っていましたが、この馬は、両親の奥底にある良いスピードを受け継いだようですね」とその印象を述べた。

 少々余談になるが、母の半姉シリアスアティテュードも日本に輸入されており、ステイゴールドとの配合でスティッフェリオ(天皇賞(春)(G1)2着)を出している。

 「バスラットレオンは、牧場時代からしっかりした骨格の持ち主で、丈夫で健康な馬でした。オーナーサイドも、もちろん私たちも期待していた馬ですから、今回、その期待に応える走りを見せてくれたことはうれしかったです。これからは、さらに強い馬との戦いになると思いますが、これからも、無事に、そして武器であるスピードを生かして活躍してほしいと願っています」と期待している。