2021年03月28日 高松宮記念 G1
優勝馬:ダノンスマッシュ
プロフィール
- 生年月日
- 2015年03月06日 06歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:21戦10勝
- 総収得賞金
- 584,353,000円
- 父
- ロードカナロア
- 母 (母父)
- スピニングワイルドキャット(USA) by ハードスパン(USA)
- 馬主
- (株) ダノックス
- 生産者
- ケイアイファーム (三石)
- 調教師
- 安田 隆行
- 騎手
- 川田 将雅
春の短距離王決定戦「第51回高松宮記念(G1)」は3月28日に中京競馬場で行われ、川田将雅騎手騎乗の2番人気ダノンスマッシュが、ゴール前の激しい追い比べを制して優勝。2009年ローレルゲレイロ(父キングヘロー)に続く、史上2組目の父子制覇を成し遂げるとともに、8度目のG1挑戦で初の国内ビッグタイトルを手中にした。通算成績は23戦11勝(うち海外2戦1勝)
同馬の生まれ故郷は、新ひだか町のケイアイファーム。同牧場は生産から育成、調教までを手掛ける総合牧場で、創業は1987年。国内外から優秀な繁殖牝馬を導入する一方で、充実した育成施設をフルに活用して強い馬づくりに励んでいる。
同レースを牧場事務所のテレビから応援していたという中村智幸ゼネラルマネージャーは「これまでたくさんの方々に応援していただき、昨年は香港スプリント(G1)という素晴らしいレースにも勝たせていただきましたが、今後、種牡馬となるうえで国内G1タイトルも大きな目標のひとつでした。今回、厳しい競馬となりましたが、強い馬たちを相手に最後はこの馬の地力を証明してくれたような結果に嬉しいという気持ちと、ホッとしているという気持ちです」と声を弾ませた。
ダノンスマッシュの実力は誰もが認めるところだが、今回は海外遠征からの帰国初戦。しかも、前哨戦を使わずに挑むことになったことに対しては「帰国したあとはケイアイファームで調整していました。おととし、初めての海外遠征から帰ってきたあとに比べて、今回は馬が輸送に慣れてくれたのか、今回は疲れらしい疲れも見せずに、いつもどおりのダノンスマッシュだったのも大きかったと思います。これまでと違ったのは大きなタイトルを持ち帰ってくれたことだ。ただ、自分たちとしては、特別なことをせずに、今までどおりのやり方でダノンスマッシュと向き合おうと、それは決めていました」と話し「前哨戦を使わなかったのは、これまで休み明けでも素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたことを厩舎サイドが評価してくれたのだと思います。今回と同じ距離コースで行われた昨年秋のセントウルS(G2)でもよい競馬をしてくれていましたので、送り出す段階で大きな不安はありませんでした。安田隆行厩舎の方々、川田将雅騎手にこの場を借りて御礼申し上げたい」と愛馬に対する自信と尊敬、“チーム・ダノンスマッシュ”への信頼感が言葉の端々から垣間見える。
「ダノンスマッシュが初めて1200mのG1競走に挑戦したのが2019年の高松宮記念(G1)でした。その間、国内外で高いパフォーマンスを維持し続けてくれたにもかかわらず、なかなか国内ビッグタイトルには恵まれませんでしたが、おかげでG1タイトルの重みを改めてこの馬から学びました。ますますの活躍を期待するとともに、今はとにかく無事に競走生活を終えて欲しいと願っています」と愛馬への感謝の気持ちを表現してくれた。