2021年02月28日 阪急杯 G3
優勝馬:レシステンシア
プロフィール
- 生年月日
- 2017年03月15日 04歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:8戦4勝
- 総収得賞金
- 449,529,000円
- 父
- ダイワメジャー
- 母 (母父)
- マラコスタムブラダ(ARG) by Lizard Island(USA)
- 馬主
- (有) キャロットファーム
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 松下 武士
- 騎手
- 北村 友一
高らかに復活を告げる勝利となった。2歳の阪神JF(G1)以来、勝ち鞍から遠ざかっていたレシステンシアであるが、ファンタジーS(G3)以来の芝1400mのレースとなる、この阪急杯(G3)を優勝。距離適性の幅を広げる勝利ともなった。
「NHKマイルC(G1)の後、骨折(左第1指骨剥離骨折)が見つかり、また、右前球節のクリーニングも含めた手術を行いました。運動を始めたのは7月下旬からとなりますが、当初は体重以上に筋肉が落ちた印象も受けました」と話すのはノーザンファーム早来の野崎孝仁厩舎長。その後、成長期も受けて馬体重は540kgまで増えたこともあったが、乗り出してからの動きに関しては首をかしげることも多かった。
「正直、あれ?といった走りでした。15‐15ほどの時計を出すようになってから、良化してきた印象もありましたが、ぶっつけでG1に向かうにはギリギリになるのではとも感じていました」
かなりグラマラスになった馬体も、調教量を増やしていくことによって引き締まり、合格点を出せるほどの動きもできるようになってから厩舎へと送り出したものの、それでも、マイルCS(G1)では順調に秋競馬を迎えてきた馬たちとの差は歴然であり、結果は8着に敗退。それでもこのレースを使ったのをきっかけとするかのように、状態が上向いてきたとの報告を野崎厩舎長は受けることになる。
「阪急杯(G3)の調教を見ても、いい時のレシステンシアの走りに戻ってきた印象もありましたし、レース内容を見ても、あれが本来の姿だなと思いました」
その阪急杯(G3)は、まさに力の違いをまざまざと見せつけたレースともなった。好スタートを決めると、2番手でレースを進めていき、3コーナー手前から進出を開始。リードを保ったまま直線へと向かうと、追い出されてからは、後続をみるみる突き放していく。
「テン良し、中良し、終い良し」の典型例と言えるようなレースは、1分19秒2のコースレコード。持ち前の能力の高さだけでなく、成長力も示した勝利となった。
「強いレースでしたし、その内容にも安心しました。マイルより短くなっても、勝てたのは大きいと思いますし、牧場で乗っていた際にも距離の対応はできると思っていたので、スプリントでもいいレースを見せてくれると思います」
その野崎厩舎長の言葉を証明するかのように初のスプリント戦となった高松宮記念(G1)でも、勝ったダノンスマッシュとはクビ差の2着に入着。重馬場も苦にしない走りも含めて、更に万能ぶりを証明する形となった。次走はヴィクトリアマイル(G1)を予定しているが、阪神JF(G1)と同じ芝のマイル戦で、その時以来となるG1制覇も十分に考えられそうだ。