重賞ウイナーレポート

2019年07月21日 函館2歳S G3

2019年07月21日 函館競馬場 曇 良 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ビアンフェ

プロフィール

生年月日
2017年04月29日 02歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:3戦2勝
総収得賞金
39,360,000円
キズナ
母 (母父)
ルシュクル by サクラバクシンオー
馬主
前田 幸貴
生産者
株式会社 ノースヒルズ (新冠)
調教師
中竹 和也
騎手
藤岡 佑介

 2017年生まれ世代最初のJRA重賞「第51回函館2歳S(G3)」は新冠町ノースヒルズ生産で新種牡馬キズナ産駒のビアンフェが逃げ切り勝ち。2015年にこのレースを勝ったブランボヌールに続く姉弟同一重賞制覇を成し遂げると同時に、父キズナに嬉しい重賞制覇の知らせを送った。

 函館競馬場から約1500km離れた鳥取県の大山ヒルズでは齋藤慎マネージャーがテレビを通してビアンフェに声援を送っていた。

 「パドックでは大変落ち着いていましたが、元々スタートに課題がある馬で、1番枠。しかも今回はゲートで待たされ、そして再スタートとなったことがどんな影響を馬に与えるかが、やはり心配でした。」

 過去2戦同様に、やや立ち遅れ気味でスタートしたビアンフェは、そんな育成マネージャーの心配をよそに、ハナに立った。加速が付いた2ハロン目からは10秒4、11秒0、11秒5とハイラップが刻まれる。

 「テレビの画面を通しても速いのが分かるようなレースでした。それでも最後まで脚色が衰えなかったことは、改めて凄いと思いました。頭が下がる思いです」と安堵の声を上げた。終わってみれば先行馬が総崩れの中で2着馬にコンマ3秒差の完勝劇。スピードの違いを見せつけるような結果となった。

 「北海道のノースヒルズから、こちらに移動してきたのが8月の末です。オン・オフの切り替えが上手な馬で、普段は大人しいのですが、スイッチが入ったときのスピードには天性のものを感じさせてくれた馬です。血統的にもこのレースを目標にしていましたし、馬もその期待に応えるようにこちらが要求するものをどんどん吸収してくれました。描いていたプランどおりに厩舎へと送り出せた馬です。初戦を取りこぼしてしまったのは誤算でしたが、勝てて嬉しい。本当に嬉しいです」と声を弾ませた。

 今回、レースで発揮してみせたスピードと、その持続力は牧場時代から目立っていたそうで「そういう意味では母親似の馬かもしれません。母ルシュクルも函館2歳S(Jpn3)には出走していますし、この競馬場のこの距離で優勝経験があります。ビアンフェは、まだ課題を抱える馬ではありますが、中竹先生とも話し合って、矯正できるところは矯正して次のレースへと送り出したいです。まだまだ活躍を期待したい」と期待に胸を膨らませている。

 また、函館競馬場でレースを見守った福田洋志ゼネラルマネージャーは「ノースヒルズグループとして大きな期待を寄せているキズナ産駒が、幸先の良いスタートを切ってくれたことも嬉しいです。キズナは繁殖牝馬の特性を引き出すようなところがあるのか、ビアンフェのように仕上がりの早いタイプもいれば、ゆっくりと力をつけてくるようなタイプもいまし、来年のクラシックへ向けて、キズナの子供たちがどんなレースをしてくれるのか、本当に楽しみです」とレースを振り返ってくれた。