重賞ウイナーレポート

2019年05月05日 NHKマイルC G1

2019年05月05日 東京競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:アドマイヤマーズ

プロフィール

生年月日
2016年03月16日 03歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:7戦5勝
総収得賞金
273,525,000円
ダイワメジャー
母 (母父)
ヴィアメディチ(IRE) by Medicean(GB)
馬主
近藤 利一
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
友道 康夫
騎手
M.デムーロ
  • 天皇賞(春)(G1)も育成馬が3頭出走したC1厩舎
    天皇賞(春)(G1)も育成馬が3頭出走したC1厩舎
  • イヤリングでは1歳馬の昼夜放牧も行われている
    イヤリングでは1歳馬の昼夜放牧も行われている

 平成最後のG1レースとなった天皇賞(春)(G1)を制したのは、ノーザンファーム生産馬のフィエールマンであり、令和最初のG1レースとなったNHKマイルC(G1)を制したのも、ノーザンファーム生産馬のアドマイヤマーズ。そしてこの2頭は、共にノーザンファーム空港のC1厩舎の育成馬ともなった。

 元号を越えたG1馬を送り出したのが、C1厩舎の高見優也厩舎長となる。

 「このレースはアドマイヤマーズだけでなく、育成馬ではグルーヴィットも出走していただけに、そのどちらかが勝ってくれればと思いながらレースを見ていました」と話す。人気ではグルーヴィットよりも上位に支持(2番人気)されていたアドマイヤマーズであるが、このレースで1番人気の支持を集めたのは、桜花賞(G1)をレコードで制したグランアレグリア。アドマイヤマーズは前走の皐月賞(G1)ではデビュー以来、初めて連対圏を外す4着に敗れており、それもグランアレグリアに人気を譲った要因ともなっていたのかもしれない。

 「皐月賞(G1)は距離ではなく、前のポジションに行けずに敗れたと思っています。厩舎で担当してくれている大江(祐輔)調教助手も、『皐月賞(G1)も展開次第で通用したはず』と話していましたし。最後までしっかりと脚を使ってくれたことからしても、能力は示せたと思っていました」(高見厩舎長)

 ノーザンファーム空港での勤務経験がある大江調教助手は、C1厩舎の育成馬が自分の元に来る度に、近況などを頻繁に高見厩舎長へと知らせていた。このNHKマイルC(G1)の最終追い切りでも、「いい調整ができました」との報告が高見厩舎長の元へ届けられたという。

 「その言葉に自信を深めました。今回は外枠からの出走となりましたが、相手を見ながらレースをしていくにはいい所だと思いましたし、想定した通りのレースをデムーロ騎手が見せてくれたと思います」(高見厩舎長)

 スムーズなスタートこそ切れなかったアドマイヤマーズであるが、それでも1000m通過が57秒8という速い流れを中団から追走。最後の直線では馬場の中央から抜け出しを図る。

 「この馬のセールスポイントは競り合ったときの勝負根性であり、直線で抜け出してきた姿にも、それが証明されていたと思います」(高見厩舎長)

 内からはカテドラル、そして外からはケイデンスコールが迫ってくるも、そのケイデンスコールを半馬身差振り切ってのゴール。C1厩舎の育成馬では、カレンブラックヒル以来のNHKマイルC(G1)勝利ともなった。

 「カレンブラックヒルもそうですが、ウチの厩舎はダイワメジャー産駒との相性がいいのかもしれませんね(笑)。カレンブラックヒルは無敗でNHKマイルC(G1)だけでなく、古馬を相手に毎日王冠(G2)も制した程の馬になってくれましたが、アドマイヤマーズにはそれを超えるような活躍を期待したくなります」(高見厩舎長)

 このNHKマイルC(G1)にも2頭の育成馬を送り出したC1厩舎では、今年の3歳馬の頂点を決める日本ダービー(G1)にもサトノルークス、シュヴァルツリーゼ、ランフォザローゼスの3頭が出走を予定している。

 「G1に複数頭の育成馬を送り出せることで厩舎の志気も高まりますし、それが日本ダービー(G1)であるのは嬉しい限りです。フィエールマンがいる4歳世代も頑張ってくれていますし、この3歳世代も絶えずG1レースを沸かせるような活躍を期待しています」(高見厩舎長)

 現時点では戦いの場が離れたアドマイヤマーズと、日本ダービー(G1)の出走馬たち。それでも今後、アドマイヤマーズが芝の中距離にも戦いの矛先を向けた時、高見厩舎長やC1厩舎のスタッフが胸を熱くするようなレースが見られるのかもしれない。