重賞ウィナーレポート

2018年12月01日 ステイヤーズS G2

2018年12月01日 中山競馬場 晴 良 芝 3600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:リッジマン

プロフィール

生年月日
2013年05月25日 05歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:25戦6勝
総収得賞金
187,050,000円
スウェプトオーヴァーボード(USA)
母 (母父)
アドマイヤモンロー(IRE)  by  Caerleon(USA)
馬主
(有) 辻牧場
生産者
辻 牧場 (浦河)
調教師
庄野 靖志
騎手
蛯名 正義

 中央競馬の平地最長距離重賞「第52回ステイヤーズS(G2)」は浦河町の辻牧場生産リッジマンが1番人気に応えて優勝。2018年度の辻牧場生産馬としては5月の新潟大賞典(G3)(勝ち馬スズカデヴィアス)11月のJBCレディスクラシック(Jpn1)(勝ち馬アンジュデジール)に続くJRA重賞勝利となった。

 4連覇を狙ったアルバートが当日になって出走を取り消して混戦模様になったステイヤーズS(G2)。1番人気に支持されたのはホッカイドウ競馬出身でスウェプトオーヴァーボード産駒のリッジマンだった。

 競馬場で愛馬のレースを見守った辻牧場の辻助マネージャーは「夏の札幌競馬以来の実戦となりましたが、育成牧場、そして厩舎の方々の頑張りで、馬は、とても良い状態に見えました。ただ、春のダイヤモンドS(G3)はハンデ戦で52kg今回は別定56kgなのでとにかくこの馬の競馬をして欲しいという思いでした。蛯名騎手、そして馬の頑張りには頭が下がる想いです」と笑顔で話してくれた。

 牧場時代のリッジマンは「5月の下旬生まれということを除けば高い点数が与えられる馬でした。2歳年上のハッピースプリントのように、馬産地としてホッカイドウ競馬を応援しようという思いで、ホッカイドウ競馬から競走馬人生をスタートさせた馬です。母のアドマイヤモンローが芝の長距離レースを得意としていましたので、札幌開催のクローバー賞への挑戦は、JRA認定フレッシュチャレンジ競走に勝ったときから田中淳司厩舎の方々とプランを立てていました」。そのクローバー賞は13頭立ての最低人気ながら軽快に逃げてハナ差2着。辻さんの目論見どおりにホッカイドウ競馬の2歳レベルを全国に発信した。

 その後、ホッカイドウ競馬に所属したまま札幌2歳S(G3)、くるみ賞に出走し、2歳12月にJRAへ移籍。特別競走で、健闘を続けて3歳夏の函館競馬で2勝目をあげる。「生まれが遅いということも影響したのかもしれませんが、自分が思い描いていたよりも成長がゆっくりだなと感じていました」。それでも、この2勝目でしっかりと手応えを掴んだという。

 そして、ゆっくりとだが確実に力をつけたリッジマンは、母譲りのスタミナを生かしてJRA最長距離重賞競走で重賞ウイナーの仲間入りを果たし、有馬記念(G1)の大舞台へと駒を進めることになった。

 「有馬記念(G1)というレースは出走させられるだけで名誉なこと。強い馬に胸を借りるつもりで頑張って欲しい。競馬場で応援するつもりです」とエールを送っている。