重賞ウィナーレポート

2018年04月22日 留守杯日高賞(GDJ)

2018年04月22日 水沢競馬場 曇 良 ダ 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:エグジビッツ

プロフィール

生年月日
2015年04月28日 03歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:11戦4勝
総収得賞金
14,736,000円
サウスヴィグラス(USA)
母 (母父)
スマートダズル  by  スマートボーイ
馬主
西森 鶴
生産者
築紫 洋 (三石)
調教師
田中 淳司
騎手
岩橋 勇二
  • エグジビッツの母スマートダズル(12歳)
    エグジビッツの母スマートダズル(12歳)
  • スマートダズルは現在、父アドマイヤマックスの仔を受胎中
    スマートダズルは現在、父アドマイヤマックスの仔を受胎中
  • 築紫洋牧場の放牧地
    築紫洋牧場の放牧地

 『グランダム・ジャパン(GDJ)2018』3歳シーズンの第5戦「留守杯日高賞」は、北海道からの遠征馬エグジビッツが1番人気に応えて優勝。道中は逃げ馬をピッタリとマークする2番手につけ、3~4コーナーの中間で先頭に立つと、直線で追いすがるスターギアを振り切り、2馬身半の差をつけてゴール板を駆け抜けた。同馬は昨年のGDJ2歳チャンピオン。3歳になっても全国の競馬場へ遠征しながら、トップクラスの実力を示しつづけている。

 「体重が大きく減ったり増えたりしていますが、長距離輸送の遠征競馬つづきの中、よく頑張っていると思います」と話すのは、エグジビッツの生まれ故郷・築紫洋牧場の築紫和輝さん。牧場の紹介やエグジビッツの幼少期の話は昨年の金沢シンデレラカップとプリンセスカップに優勝した際のレポート(https://uma-furusato.com/winner_info/detail/_id_91610)をご覧いただくとして、今回はエグジビッツの母スマートダズルの近況について伺ってきた。

 「昨年は不受胎で今年の産駒はいないのですが、今年はアドマイヤマックスを交配して無事に受胎しました。1年開いたことでコンディションも良く、来年はいい仔を産んでくれると思います」とお腹の仔に期待を膨らませる。スマートダズルは繁殖2年目にサウスヴィグラスを配合され、のちにGDJ2歳女王となるモダンウーマンを2番仔として出産。1年不受胎ののち、再びサウスヴィグラスとの交配で3番仔エグジビッツを産んでいる。「全姉妹でグランダム・ジャパンのタイトルを獲るのは他に例がないでしょうし、たいした母親だと思います」とスマートダズルの繁殖能力に感心する。

 その後も4番仔マイネルバトゥータ(牡2歳、美浦・高橋祥泰厩舎)、5番仔(牝1歳)とつづけて父サウスヴィグラスの仔を産み、昨年もサウスヴィグラスとの交配を試みたが不受胎だった。そして今年3月、繋養先のアロースタッドでサウスヴィグラスが急死。今年の交配は、残念ながら叶わなかった。「昨年はギリギリまで種付けにチャレンジしましたから、もしかするとスマートダズルがサウスヴィグラス最後の交配相手になったのかもしれませんね。うちの牧場に限らず、日高全体の牧場に種牡馬として長い間貢献してくれましたから、本当に惜しいです」と名種牡馬の死を悔やむ。

 今年の交配相手となったアドマイヤマックスは、父サンデーサイレンス、母ダイナシュート(重賞3勝)という超良血。自身は2005年の高松宮記念(G1)に優勝するなど、芝のスプリント~マイル戦で活躍したスピード馬だった。2006年にビッグレッドファームで種牡馬入りし、モンストール(新潟2歳ステークス(G3))、アドマイヤコスモス(福島記念(G3))、メイショウマシュウ(根岸ステークス(G3))、ショウナンアポロン(マーチS(G3))など、さまざまなタイプの活躍馬をコンスタントに輩出。そして昨年、7年目産駒のケイティブレイブが帝王賞(Jpn1)に優勝。今年の川崎記念(Jpn1)も制し、今や日本のダート競馬を牽引する存在となっている。「サンデーサイレンス系の種牡馬は初めてですし、来年どんな仔が生まれてくるか楽しみです」と目を輝かせる和輝さん。次にグランダム・ジャパンシリーズを沸かせてくれるのは、現1歳の牝馬か、お腹の中の仔か。エグジビッツのさらなる飛躍も含め、スマートダズルの産駒から目が離せない日々がつづいていきそうだ。