2017年11月26日 プリンセスC(中央認定)(GDJ)
優勝馬:エグジビッツ
プロフィール
- 生年月日
- 2015年04月28日 02歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:9戦3勝
- 総収得賞金
- 14,736,000円
- 母 (母父)
- スマートダズル by スマートボーイ
- 馬主
- 西森 鶴
- 生産者
- 築紫 洋 (三石)
- 調教師
- 田中 淳司
- 騎手
- 岩橋 勇二
グランダム・ジャパン(GDJ)2歳シーズンの第3戦「金沢シンデレラカップ(金沢)」と第6戦「プリンセスカップ(水沢)」を、北海道からの遠征馬エグジビッツが勝利。第6戦までに計4戦を戦い、いずれも他地区への遠征で2勝、3着2回とポイントを積み重ね、2位ストロングハート以下に大きな差をつけてGDJポイント争いのトップを独走している。
エグジビッツの生まれ故郷は、新ひだか町三石の築紫洋牧場。このグランダム・ジャパンシリーズでは、生産馬のエーシンサルサが2014年の読売レディス杯(金沢)と兵庫サマークイーン賞(園田)を制して古馬シーズン総合4位と健闘。現在は息子の築紫和輝さんが中心となり、家族経営の牧場を盛り立てている。
「金沢シンデレラカップは強引にハナを奪いに行ってそのまま逃げ切る形でしたが、門別で走っていた時とはイメージがまったく違う内容だったので、こんなレースもできるんだ! と少し驚きました」とレースを振り返る和輝さん。次走のラブミーチャン記念でも果敢にハナを切ったが、直線で差されて3着。しかしプリンセスカップは2番手追走から3~4コーナーで先頭に立ってそのまま押し切るという、また新たな一面を見せた。「プリンセスカップは一度並ばれて交わされるかと思ったところ、そこからまた伸びましたからね。経験を積むごとに着実に強くなっているように感じます」と、その成長ぶりに目を細める。
エグジビッツは、一昨年のGDJ2歳女王に輝いたモダンウーマンの全妹にあたる。「モダンウーマンはサウスヴィグラス産駒らしく胸前のがっちりとした体型をしていて、性格もおとなしかったのですが、エグジビッツはどちらかというと母似の体型をしており、性格も勝気でした。門別でのレースぶりから『奥手なのかな?』と思っていたのですが、やはりこの血統は走りますね」と、つづけざまに姉妹が活躍を見せていることに感心する。
スマートボーイ産駒の母スマートダズルは、現役時代にJRAのダートで2勝。2011年から繁殖生活を始め、初仔のフィーリンググー(父セイントアレックス)が栄冠賞(門別)2着、エーデルワイス賞(Jpn3)4着などの活躍を見せる。そして2番仔のモダンウーマン(父サウスヴィグラス)は、南関東牝馬クラシックの桜花賞(浦和)を含む重賞6勝を挙げて現役活躍中。3番仔がエグジビッツで、1歳の牡馬、当歳の牝馬ともに父はサウスヴィグラス。姉たちの大活躍を受け、これからデビューする弟や妹への期待も高まってくる。「今年生まれた牝馬が離乳を終え、他の当歳馬たちといっしょに放牧地を1日中走り回っています。栗毛で体型もがっちりしており、父サウスヴィグラスの特徴がよく出たモダンウーマン似の馬体をしていますね。これからどんな風に成長していくか楽しみです」とエグジビッツの全妹を紹介。いっしょにいる同期の馬たちを引き連れて常に先頭を走っている姿は、快速を飛ばして北海道と南関東の重賞を連勝した全姉モダンウーマンと印象が重なる。
「エグジビッツには将来、姉のモダンウーマンを超すような馬になってほしいですね。大晦日の東京2歳優駿牝馬でもいい走りをして、このままグランダム・ジャパンの2歳チャンピオンになれたら最高です」とエールを送る和輝さん。全姉につづくGDJ2歳女王獲得、そして姉妹での南関東牝馬クラシック制覇へ向けて視界は良好だ。