重賞ウィナーレポート

2017年07月02日 ラジオNIKKEI賞 G3

2017年07月02日 福島競馬場 曇 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:セダブリランテス

プロフィール

生年月日
2014年01月12日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:3戦3勝
総収得賞金
137,800,000円
ディープブリランテ
母 (母父)
シルクユニバーサル  by  ブライアンズタイム(USA)
馬主
有限会社シルク
生産者
(有)社台コーポレーション白老ファーム (白老)
調教師
手塚 貴久
騎手
石川 裕紀人

 デビューからの3連勝で重賞初制覇。遅れてきた大物とも言えるセダブリランテスだが、そのイメージだけで無く、ラジオNIKKEI賞(G3)を勝利した際の馬体重が524㎏と、馬体からもスケールの大きさを感じさせている。

 「早生まれと言うことも関係していたのでしょうが、当歳の頃から骨量もあり、筋肉量も豊富だったので、他の馬よりも目を引く存在でした」とは、生まれた頃をよく知る白老ファームの石垣節雄繁殖主任。その後も順調に幼少期を過ごしたセダブリランテスは早来ファームへ移動。更なる馬体の成長を図っていくだけでなく、騎乗馴致に向けての体力も付けられていく。

 「1歳の秋に行われたシルク・ホースクラブのツアーで、久しぶりに会う機会がありましたが、父であるディープブリランテともまた違った馬に見えましたし、母の影響が強く出たのかなと再認識しました。やはり展示された馬の中でも目を引くスケール感がありましたね」

 前走の早苗賞を勝利して臨んだこのラジオNIKKEI賞(G3)。その時にも鞍上を務めた石川裕紀人騎手との折り合いも付き、逃げたウインガナドルを射程圏内に置く位置でレースを進めていくと、最後の直線ではそのウインガナドルをクビ差捉えた位置がゴールだった。

 「8枠からの出走に関わらず、いい位置で競馬をしてくれました。ゴール前は交わせるのか?との思いが強く、勝ったという確信は持てなかったですね」

 この重賞勝利はセダブリランテスだけでなく、鞍上の石川騎手、そして父のディープブリランテにとっても初めての重賞制覇ともなった。まさに人馬、そして勝ち馬の父共に今年、秋シーズンからの飛躍が楽しみになってくる。

 「まだ負けていないということだけでなく、ゴール前の走りからしても、かなりの底力を秘めている馬だと思います。秋競馬に繋がる結果を残してくれたとも思いますし、次のレースも楽しみです」

 次走は朝日杯セントライト記念(G2)を予定。ラジオNIKKEI賞(G3)に続き、春のクラシックレースを戦ってきたメンバーとの争いとなりそうだが、ここでも勝利の凱歌を上げるようだと、一気に三歳牡馬戦線の構図は塗り代わることともなりそうだ。