重賞ウィナーレポート

2004年03月21日 スプリングS G2

2004年03月21日 中山競馬場 晴 稍重 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ブラックタイド

プロフィール

生年月日
2001年03月29日 03歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:5戦3勝
総収得賞金
162,071,000円
馬主
金子 真人
生産者
ノーザンファーム (早来)
調教師
池江 泰郎
騎手
横山 典弘

【取材先:ブラックタイド号の生産者、ノーザンファーム(事務局・中尾氏)】



-------最後方からの豪快な差し切り勝ち。非常に強い内容でした。

 過去に武豊騎手が様々な騎乗を試み、本馬への教育を続けてくれました。今回は手替わり(騎手の乗り替わり)もあり、デビュー時以上に他馬を見ながらの競馬となりましたが、中山の大外をよく克服してくれました。やはり能力があると改めて実感しました。


-------2歳チャンピオンのコスモサンビームも参戦していましたし、これで皐月賞が楽しみになりましたね。

 まずはひとつ結果が出せて一安心というのが本音です。今回実績のある馬たちが休み明けということもあり、順調に使われてきた本馬にとってはここが試金石になると思ってました。ただ、相手もこれを叩いて変わり身必至でしょうから、本番は楽観視できません。


-------この馬はデビューして早い時期から評価が高く、注目度の高い一頭でした。それだけにここは、すっきりと勝ってクラシックに駒を進めたかったのではないでしょうか。

 その通りです。本馬は、“小さく生まれ大きく育つ”という理想を地でいく競走馬を予感させる好素材の馬でしたので、クラシックの権利を確かなものにした安堵感はあります。


-------本馬は、3年前のセレクトセールで9700万で取引されました。当時はまだ、姉レディブロンドがデビューする前でしたが、牧場での評判はどうだったのでしょうか。

 本馬は出生時から目につく好馬体の持ち主でした。その後も順調な成長プロセスを経ており、我々がセレクトセールに自信を持って上場した一頭です。落札価格は、他のサンデーサイレンス産駒との兼ね合いもあったでしょうが、本馬を選択してくださった馬主には深く感謝すると同時に、その慧眼に敬服するところでもあります。



-------本馬の母ウインドインハーヘアは、今年アグネスタキオンの仔を出産予定ですね。

 この3月19日にアグネスタキオンの牡が生まれています。鹿毛の素晴らしい馬ですよ。やはり本馬の牝系の良さとサンデーサイレンス系との相性の良さを改めて感じています。 第53回スプリングSは、2番人気のブラックタイドが、最後方から直線一気の鮮やかな末脚で完勝。待望の初重賞制覇を果たし、皐月賞の有力候補に名乗りを上げた。
 ブラックタイドの生産者は北海道・早来町のノーザンファーム。母ウインドインハーヘア(1991生、鹿毛、父Alzao、母Burghclere)は、独国GIを勝った名牝で、ブラックタイドはその第6仔にあたる。姉に、5連勝でスプリンターズSに挑戦したレディブロンド(牝、1998生、鹿毛、父Seeking the Gold、中央6戦5勝、現繁殖)がいる。