重賞ウイナーレポート

2004年11月14日 福島記念 G3

2004年11月14日 福島競馬場 曇 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:セフティーエンペラ

プロフィール

生年月日
1999年03月27日 05歳
性別/毛色
せん/栗毛
戦績
国内:22戦6勝
総収得賞金
153,554,000円
ソヴィエトスター(USA)
母 (母父)
マチカネポッペア by サーペンフロ(GB)
馬主
池田 實
生産者
フジワラフアーム (静内)
調教師
小野 幸治
騎手
長谷川 浩大
  • 母マチカネポッペア
    母マチカネポッペア
  • 母マチカネポッペア
    母マチカネポッペア
 本馬のふるさとは静内町御園のフジワラファーム。静内市街地から日高山脈に向け真直ぐに伸びる道道を進んだところにあり、当案内所からは10分程で行ける。同牧場はこの本場の他に、同町内の農屋と豊畑に分場を持ち生産(繁殖牝馬30頭余)から育成(育成馬20頭余)まで一環とした競走馬つくりを行う。
近年では2度の最優秀ダート馬のタイトルを獲ったウイングアロー(2000年フェブラリーS、ジャパンカップダート他)などを輩出しており、現在繁殖牝馬にチェリーコウマン(‘92ウィンターS),ナリタルナパーク(’99中山牝馬S)などを繋養している。(注・繁殖馬のため見学は出来ない)
この規模の大きい牧場を20名のスタッフと共に仕切る行動派の藤原俊哉社長は本馬の活躍に満足そうだ。

 快挙となった今回のレースは、乗馬訓練中で馬が大好きな11歳の息子さんと福島競馬場に応援に駈け付けたという。先生(小野調教師)から調子は良いとのことで期待を持って観戦したそうだが、凄まじい叩き合いの展開に「直線に入ってからは、息子とふたりで“行け!行け!“と叫びっぱなしでした。ゴール板でようやく万歳できましたよ。」と喜ぶ。小野調教師とは古くからの付き合いがあるそうで、「本馬がここまで来られたのも、調教師と馬主さんのおかげですね、よく我慢して使ってくれました」と5歳での重賞初挑戦初重賞制覇に感謝する。今は父子で加わった優勝記念の口取り写真の到着を楽しみに待っている。

 本馬の母はマチカネポッペア(母の父サーペンプロ)。中央で4勝しているが、仔だしに大変苦労させられる母親で、それだけに本馬には想い入れがあるようだ。
 兄弟には中央新馬戦で1勝を挙げた半兄のマチカネカッサイ(父スリルショー)。今年の当歳は父が前述のウイングアローとの男の仔で「本馬とは似ていませんが、きれいな仔ですよ。」(藤原社長)と期待される。現在この当歳は離乳され農屋の分場に放牧され、これから本格的な育成に入る。
 本馬の父はソヴィエトスター(父の父Nureyev)だが、この配合に藤原社長は「種牡馬がメジャーというだけでは、配合しませんね。周りからは“変わったのをつけて良く走るな”と言われます。少しマニアックなのでしょうか」と笑う。しかし本馬のほかにも多くの活躍馬を輩出する藤原社長の研究熱心さは凄い。分厚い資料データには血統に入る馬の多角度からの詳細記録がびっしりとある。「交配馬を選択するのに、最終的には(血統に入る)それぞれの馬の体質を考えて選びます。繁殖の楽しみですね」とさりげなく結ばれた。

 重賞初制覇でいよいよ本格化した本馬の今後の活躍が楽しみだが、藤原社長は当ホームページで以前に紹介させて頂いた三木田明仁牧場(2月8日メイショウバトラー)、小倉光博牧場(9月26日トーセンダンディ)と中学時代からの同級生。同町の坂本牧場、前田牧場も含め牧場経営の5人の仲間がいる。静内の同窓5人衆の益々の活躍が期待できそうです。 第40回福島記念(GIII)は、単勝6番人気の伏兵馬・セフティーエンペラが好位から抜け出して優勝、重賞初挑戦で初制覇を果たした。また手綱を取った長谷川騎手はこれが嬉しい重賞初勝利となった。