重賞ウイナーレポート

2021年01月17日 京成杯 G3

2021年01月17日 中山競馬場 曇 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:グラティアス

プロフィール

生年月日
2018年04月06日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:2戦2勝
総収得賞金
45,455,000円
ハーツクライ
母 (母父)
マラコスタムブラダ(ARG) by Lizard Island(USA)
馬主
(株) スリーエイチレーシング
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
加藤 征弘
騎手
C.ルメール
  • 昨年も多くの重賞馬を送り出した
    昨年も多くの重賞馬を送り出した
  • 馬見せ場の上にも雪が降り積もる
    馬見せ場の上にも雪が降り積もる

 母マラコスタムブラダはアルゼンチンのヒルベルトレレナ大賞(G1)の勝ち馬で、半姉にも阪神JF(G1)の勝ち馬レシステンシアがいるグラティアス。セレクトセール2019の1歳セクションで2億4,840万円(税込み)の取引がされたことも含めて、デビュー前から注目を集めていた。

 「せりでの高い評価に繋がったように馬格もありましたし、調教も一番進んでいる組で乗り込まれてはいましたが、この馬格を生かした動きがしきれていないような印象がありました。3月には入厩したように、早い時期からのデビューも視野に入っていましたが、それでも本当に良くなるのは、まだ先になるのではと思ってました」とはノーザンファーム早来の木村浩崇厩舎長。

 入厩後のグラティアスはゲート試験にもすぐ合格するなど、順調に競走馬としての階段を昇って行ったかに思われたが、デビューを前にして脚元などに疲れが見られたこともあり、再び牧場へと戻ってくる。

 「先生やオーナーからも、大きな期待をかけられていた馬だと思いますし、それだけにこちらに戻すという判断をされたことに応えるべく、いい状態で競馬場へ送り出したいと思いました」

 疲れを完全に取り去ってから、調教を再開したグラティアスであったが、その動きは送り出す前と見違えるほどに変わっていた。入厩の前にはノーザンファーム天栄でも調整が行われたが、木村厩舎長と知り合いのスタッフからも、「心身ともに何もやることが無いほど仕上がっている」との評価を得るまでになっていた。

 デビュー戦となった10月のメイクデビュー東京では、芝2000mで見事な逃げ切りを決めると、充分な間隔を取った後、陣営が次走に選んだのが、年明けに行われた京成杯(G3)だった。

 「ハナを切ったデビューは、遊びながら走っていましたが、本来は折り合いに不安が無い馬だと思っていましたし、この先を見据えた場合でも、前に馬を置く形でのレースを見せてほしいと思っていました」

 その木村厩舎長の指示を聞きいれたかのようなレースを、グラティアスは見せていく。道中は逃げた馬を前に置く形でレースを進めていくと、最後は荒れたインコースを突きながら、メンバー中最速となる上がり34.9の脚で後続の追撃を完封。皐月賞(G1)と同じ舞台を制して、牡馬クラシック戦線に名乗りを上げた。

 「好位を取りながら折り合いの不安も無く、抜群の反応で抜け出してくるという、まさに満点のレースでした。陣営も時間をかけて最高の状態に仕上げてくれたと思いますし、ルメール騎手もロスの無い好騎乗を見せてくれました」

 これで芝2000mの条件を連勝。距離の不安も無いどころか、力のいる馬場も苦にしないことを、グラティアスはその走りで立証した。

 「トビも大きいので、距離が延びても全く問題はありません。更なる成長力も見込めるだけに、クラシックの頃にはまだ強いレースを見せてくれると思います」と話す木村厩舎長。この後は皐月賞(G1)に直行するローテーションが組まれるが、姉に続くG1制覇だけでなく、日本ダービー(G1)制覇も視野に入ってきた。