重賞ウイナーレポート

2020年11月07日 ファンタジーS G3

2020年11月07日 阪神競馬場 曇 良 芝 1400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:メイケイエール

プロフィール

生年月日
2018年02月23日 02歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:3戦3勝
総収得賞金
77,605,000円
ミッキーアイル
母 (母父)
シロインジャー by ハービンジャー(GB)
馬主
名古屋競馬 (株)
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
武 英智
騎手
武 豊
  • ノーザンファーム早来では、もっとも新しい育成厩舎となる
    ノーザンファーム早来では、もっとも新しい育成厩舎となる
  • 育成を手かげた初年度世代の活躍が目覚ましい
    育成を手かげた初年度世代の活躍が目覚ましい

 父ミッキーアイルを彷彿とさせるようなスピードに乗った走りで、14年ぶりにレコードを更新した。

 前走の小倉2歳S(G3)で初重賞勝利をあげたメイケイエール。1番人気に支持されたこのファンタジーS(G3)でも、持ち前のスピード能力の高さは遺憾なく発揮され、早めの抜け出しから後続との差を広げていく。

 最後は後方から追い込んできたオパールムーンに詰め寄られるも、それでも3/4馬身差凌ぎきって優勝。勝ち時計の1分20秒1は、2006年のファンタジーS(G3)を制した、アストンマーチャンの1分20秒3を0秒2差更新する、2歳芝1400mの中央競馬レコードタイムとなった。

 「牧場時代にそこまでのスピード能力を感じていたとは断言できませんが、それでも馬なりの調教におけるタイムが、他の馬とは違っていて、それでいながら息も上がっていなかったので、物凄い身体能力を持った馬だと感じていました」と話すのは、メイケイエールが育成を手がけた馬としては、初めての重賞馬ともなった山根健太郎厩舎長。過去2戦は芝1200mを勝利しており、今回は1ハロン延長されるという意味でも試金石のレースとなった。

 「道中は我慢ができないような走りを見せていましたが、直線で後続を突き放していったときには、改めて凄い馬に巡り合わせもらったと思いました。レース後に鞍上の武豊さんからも、「相当な能力を持っている」と言ってもらえた一方で、課題も口にされていましたが、それをクリアできたのなら、距離もまだこなせると思っています」

 次走に予定されている阪神JF(G1)は、ファンタジーS(G3)から更に1ハロン伸びた、阪神競馬場の芝1600mが舞台となる。

 「我慢して走ってくれればと思いますが、その一方で上手く流れに乗って競馬ができたのならば、どんな競馬を見せてくれるのだろうかと期待も膨らんでいます。阪神JF(G1)は更に強い馬も揃いますが、それでも、育成を手がけた最初の世代から、G1に出走できる馬を送り出せたのは素直に嬉しいです」

 メイケイエールは毛色こそ違うが、元を辿れば祖祖母シラユキヒメから広がりを見せる、「白毛一族」の出身馬。同じ白毛一族かつ、こちらは見事な白毛に出たソダシもまた、札幌2歳S(G3)に続き、アルテミスS(G3)も優勝。阪神JF(G1)では無敗の白毛一族対決も注目される。

 「ソダシも強い馬だと思いますし、ゆくゆくはメイケイエールと2頭でこの牝系を、そして競馬を盛り上げてもらいたいですね」と山根厩舎長は笑顔を見せた。