2020年07月16日 ノースクイーンC(GDJ)
優勝馬:クオリティスタート
プロフィール
- 生年月日
- 2014年05月01日 06歳
- 性別/毛色
- 牝/栗毛
- 戦績
- 国内:37戦13勝
- 総収得賞金
- 32,478,000円
- 父
- ダノンシャンティ
- 母 (母父)
- グッドゲーム(USA) by Fly Till Dawn(USA)
- 馬主
- 菅野 守雄
- 生産者
- 坂東牧場 (平取)
- 調教師
- 角川 秀樹
- 騎手
- 桑村 真明
『グランダム・ジャパン2020』古馬シーズンの第3戦「ノースクイーンカップ(門別)」は、2番人気クオリティスタートが佐賀からの遠征馬アンバラージュの猛追をハナ差凌いで優勝。前走のヒダカソウカップにつづく重賞連勝をおさめるとともに、3度目のノースクイーンカップ挑戦でついにその栄冠をつかみ獲った。
クオリティスタートの生まれ故郷は、平取町の坂東牧場。生産、育成を一貫して行う総合牧場で、現在管理している繁殖牝馬は40頭前後。そのほとんどが、オーナーや他牧場から管理を任されている預託馬だ。近年の代表生産馬には、障害レースの日本記録を次々と塗り替えつづけるオジュウチョウサンや、昨年の名古屋グランプリ(Jpn2)でダート重賞2勝目を挙げたデルマルーヴルなどがいる。「クオリティスタートも、ノーザンファームさんからの預託馬グッドゲームが産んだ仔です。ダノンシャンティの仔を受胎した状態で2013年にお預かりし、翌年春に元気な牝馬が生まれました。誕生直後の体重が58kgあり、しっかりとした馬体の良い仔だなという印象でした」とクオリティスタートが生まれた当時のことを話してくれたのは、坂東牧場のゼネラルマネージャー・荒木一仁さん。「1歳夏のセレクションセールに上場するまで、怪我や病気もなく順調に育ちました。当時から馬体のバランスが良く、人間との距離感がわかる頭の良さも持ち合わせている馬でした」と振り返る。
クオリティスタートの母グッドゲームは、米国の重賞ヴァリーヴューS(G3)を勝利した活躍馬。日本へ輸入されてからは ディープインパクトやネオユニヴァース、ダイワメジャーなどのトップスタリオンが配合され、セレクトセールで高額取引された産駒も複数いる。「うちの牧場でお預かりしたのは1シーズンのみでしたが、仔育てもしっかりとする扱いやすい繁殖牝馬だったのを覚えています」と母馬の記憶も辿ってくれた。
クオリティスタートは3歳2月にJRAでデビューしたものの、9月までに6戦して勝利することができず、一旦ホッカイドウ競馬に移籍。そこで2勝を挙げて再びJRAに戻ったが、結局勝つことができなかった。4歳春、本格的に北海道・角川秀樹厩舎へ籍を置くことになり、5歳時のヒダカソウカップで重賞初制覇。そして6歳となった今年、ヒダカソウカップ連覇のあとに臨んだグランダム・ジャパンの指定レース・ノースクイーンカップを見事に制することになる。「ヒダカソウカップもノースクイーンカップも大接戦でしたからね。観ている方はヒヤヒヤしますが、あの接戦をモノにできる勝負根性が彼女の持ち味だと思います。あと、デビューからずっと休みなく使いつづけられる体質の強さは、牧場にいた当時から感じていたものでした」とクオリティスタートの強みを分析。ブリーダーズゴールドカップ(Jpn3)は3年連続で挑戦していずれも8着と成績が振るわないが、「距離が少し長いのかもしれませんね。本来はマイル前後がベストな馬だと思います」とつけ加えて解説してくれた。
「角川先生も大事に育ててくれていますし、桑村騎手とも手が合っているように感じます。道営記念はこれまで5着、9着という成績ですが、今年もぜひ挑戦してほしいですね。そして来年も再来年も、門別競馬場で元気に走る姿が見たいです」とクオリティスタートの未来に夢を膨らませる荒木さん。過去62回の道営記念で、牝馬の優勝は8回。その歴史に名を刻むような活躍を、今後のクオリティスタートに期待しよう。