重賞ウイナーレポート

2020年05月30日 葵S(重賞)

2020年05月30日 京都競馬場 曇 良 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ビアンフェ

プロフィール

生年月日
2017年04月29日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:7戦3勝
総収得賞金
93,035,000円
キズナ
母 (母父)
ルシュクル by サクラバクシンオー
馬主
前田 幸貴
生産者
株式会社 ノースヒルズ (新冠)
調教師
中竹 和也
騎手
藤岡 佑介

 重賞競走へと格上げになって3回目。3歳世代の最速スプリンター決定戦「葵ステークス」が5月30日、京都競馬場芝1200mコースで行われ、新冠町ノースヒルズ生産で、キズナ産駒のビアンフェが好スタートから1分8秒1で逃げ切り勝ち。昨年の函館2歳S(G3)に続いて2つめの重賞タイトルを手中にした。2着にもキズナ産駒のレジェーロが入って同馬産駒のワンツーフィニッシュで、この世代が初年度産駒となる父キズナにとっては、早くも6つめのJRA重賞タイトルとなった。

 「函館2歳S(G3)を勝ったあと、なかなかこの馬に適した条件のレースがありませんでしたが、今回は実績のある距離のレース。このレースを楽しみに待っていました」と話してくれたのは生産したノースヒルズの福田洋志ゼネラルマネージャー。レース当日は、牧場スタッフと一緒にテレビでレースを観戦していたという。

 「テレビの画面越しではありましたが、体重が増えて、スプリンターらしい体になったなと感じました。この馬は、種牡馬キズナの可能性を示してくれる象徴的な存在になってくれたと思います」。

 子供たちがデビューする前から、キズナ産駒はバラエティに富んでいると言い続けた福田さん。わずか1年でその言葉を高いレベルで証明してみせたキズナに対しては「期待以上の成績で、驚かされています」と嬉しい誤算に相好を崩している。

 実際、キズナの産駒にはビアンフェのようなスプリンターもいれば、マルターズディオサのようなマイラーもいる一方、ディープボンドのように距離が伸びて頭角を現す馬もいる。昨年の北海道2歳優駿(Jpn3)を逃げ切って父にダートグレード競走の初タイトルを届けたキメラヴェリテは年が明けると芝の若葉ステークスで2着するなど芝ダートの二刀流で活躍を続けている。

 レースは「ずいぶんと速いラップを踏んでいるという印象はありましたが、それでもこの馬のペースだと思っていましたので、とにかく最後まで頑張って欲しいと応援していました。着差はクビ差でしたが、2着馬もキズナの産駒。私たちにとっては最高の結果になったと思います。嬉しいです」と声を弾ませた。

 期待していたキズナの初年度産駒で、半姉に重賞勝ち馬がいる血統。母も重賞入着馬という良血だ。「生まれた時から馬格に恵まれ、体型的にも母親に似ている印象がありました。中期育成へと移ってからも順調そのもの。健康優良児でした」と牧場時代から期待の大きな馬だったという。「お母さんも、出走時の最高馬体重が500kgを超えていたように雄大な馬格を持った馬でした。キズナの子供たちは、お母さんに似る傾向が強いのですが、この馬はその最たるものと思っていました。これからは古馬との戦いになりますが、すでに負けないような立派な馬格に成長してくれましたので、頑張ってくれると思います。これからも応援よろしくお願いします」と喜びを表現してくれた。