重賞ウイナーレポート

2020年05月31日 目黒記念 G2

2020年05月31日 東京競馬場 曇 良 芝 2500m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:キングオブコージ

プロフィール

生年月日
2016年03月26日 04歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:13戦5勝
総収得賞金
110,355,000円
ロードカナロア
母 (母父)
ファイノメナ(IRE) by Galileo(IRE)
馬主
増田 和啓
生産者
(有)社台コーポレーション白老ファーム (新冠)
調教師
安田 翔伍
騎手
横山 典弘

 日本ダービー(G1)の熱気もさめやらぬ中で行われた目黒記念(G2)を勝利したのは、1番人気の支持を集めたキングオブコージ。今年に入ってから怒濤の4連勝で、初重賞タイトルを掴み取ってみせた。

 「横山騎手がまさに『人馬一体』と呼ぶに相応しい、完璧なレースを見せてくれました」と話すのは、白老ファームYearlingの清水大マネージャー。日本だけでなく、海外の競馬にも造詣が深い清水マネージャーだが、キングオブコージの牝系が世界的な馬主である、ニアルカスファミリーの出身であることを教えてくれる。

 「母父もGalileoという良血馬でしたし、母のファイノメナにとっては一番仔であることも含めて、どんな産駒が出てくるのか非常に楽しみでした。初めて見たときから皮膚感のいい馬で、血統背景からしても、欧州で競馬をさせても活躍できるのではないかと思った程です」

 2017年のセレクトセール1歳セクションにおいて、3,348万円(税込み)で落札されたキングオブコージは、その後、安田翔伍調教師の元で管理が行われていく。

 「安田先生がこの馬の可能性を高く評価してくれていただけでなく、デビュー前に順調さを欠いた時期には、無理をさせないとも話していました。ここまでのレース選択も含めて、様々な可能性を探っていてくれていたのだと思いますし、この血統が持ち合わせていたポテンシャルの高さが、4歳を迎えてから現れてきたのかもしれません」

 デビュー戦は芝の1400mで迎えたキングオブコージは、その後もダートの1200mや芝のマイル戦など、様々な条件のレースを使ってきた。4歳初戦となる今年1月の4歳以上1勝クラスでは、初めての条件となる芝2000mで勝利。続く潮来特別では、芝2500mの条件でも勝利をあげるなど、芝の中長距離戦に矛先を向けるようになってから真価を発揮していく。

 「4歳を迎えてからの充実ぶりもあるとは思いますが、それも陣営や横山騎手がこの馬を大事に育ててくれたからだと思います。今回も折り合いの良さを含めて、思い通りの騎乗ができているような印象を受けました」

 その清水マネージャーの言葉を物語るかのように、レース後の横山騎手のコメントでは、「調教師がこの馬のことをよく分かっていますし、キングオブコージもそれに応えてよく走ってくれました」と語っている。だが、横山騎手はその際に、「馬は少しずつ良くなっています」とも話していたように、これだけのレースを見せながらも、競走馬としての上積みはまだまだ残されている。

 「ニアルカスの血統自体が時間とお金をかけて育んできた、まさにサラブレッドの本流のようなものです。その意味でもこの重賞勝利はキングオブコージの持つポテンシャルの高さを、人の英知が引き出した結果とも言えるのではないのでしょうか」

 このレースの後は、秋競馬に向けての調整へと入ったキングオブコージであるが、更に良化した姿をG1戦線でも見せてくれるに違いない。