重賞ウイナーレポート

2020年05月16日 京王杯スプリングC G2

2020年05月16日 東京競馬場 雨 稍重 芝 1400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ダノンスマッシュ

プロフィール

生年月日
2015年03月06日 05歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:17戦8勝
総収得賞金
337,341,000円
ロードカナロア
母 (母父)
スピニングワイルドキャット(USA) by ハードスパン(USA)
馬主
(株) ダノックス
生産者
ケイアイファーム (三石)
調教師
安田 隆行
騎手
D.レーン
  • JAみついしではケイアイファーム生産馬の優勝垂れ幕がズラリ
    JAみついしではケイアイファーム生産馬の優勝垂れ幕がズラリ

 安田記念(G1)へ向けての前哨戦・京王杯スプリングカップ(G2)はダノンスマッシュが優勝。自身5つ目の重賞タイトルを手にした。

 本馬の生産は新ひだか町三石のケイアイファーム。設立は1987年で、G1馬ロードカナロアを筆頭に、数多くの実績馬を生産・育成している。昨今では本馬に加え、ダノンプレミアム、ロードマイウェイ、ロードゴラッソがJRAで重賞勝ちを決めている。

 レースの感想を話してくれたのは、同牧場ゼネラルマネージャーの中村智幸さん。

 「久しぶりの1400m戦でしたが、距離は大丈夫だと思っていました。逃げるかたちになったのは意外でしたが、最後まで良い走りができましたね。賢い馬なので、それほど戸惑うことなく走っていました。前半3ハロンの通過タイムを見て、これならと思いました。ゴールの瞬間は嬉しい気持ちと、力を発揮できてほっとした気持ちがこみ上げました」と、勝利を振り返る。

 同牧場では本馬の母スピニングワイルドキャットが繁殖生活を送っている。1歳に父ロードカナロアの牝馬、当歳に父ロードカナロアの牡馬がいる。「母馬は元気に繁殖生活を送っています。重賞馬の母馬になってくれて嬉しいです。1歳、当歳ともに牧場で順調に育っています。ダノンスマッシュに続いて欲しいですね」と、紹介する。母馬は今年、ハーツクライと種付けをしているという。

 米国産の母は同牧場が2013年、キーンランドのセールにおいて60万ドルで購入。競走成績は6戦1勝と、決して目立つものではなかったが、祖母ハリウッドワイルドキャットがBCディスタフ(G1)やハリウッドオークス(G1)などを制した名牝で、母の半兄ウォーチャントはBCマイル(G1)を勝ち、種牡馬としても成功している。祖母が実績馬で、母は競走馬として結果を残せなかったものの、繁殖牝馬となって力を発揮するというストーリーは、今年の3歳G1・2冠馬コントレイル、デアリングタクトとも重なる。

 間近に迫った安田記念(G1)。おそらく1番人気に推されるだろうアーモンドアイは、ロードカナロアの産駒。牧場生産馬、あるいは牧場生産馬の血を引く馬がレースのカギを握りそうだ。中村さんは、「今度はG1ですし、かなり強いメンバーとの勝負になりますね。距離がまた1ハロン延びますが、2歳時には1600mの朝日杯フューチュリティステークス(G1)で上位争いしていますし、対応できる範囲ではないかと思います。脚質にも幅が出ましたしね。もともと古馬になってから本格化すると思っていた馬で、完成の域に入ってきました。これからも一戦一戦が重要。今回もダノンスマッシュ自身の力を全て出しきって、悔いのないレースをしてきて欲しいです」と、期待を込めている。