重賞ウイナーレポート

2019年11月02日 ファンタジーS G3

2019年11月02日 京都競馬場 晴 良 芝 1400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:レシステンシア

プロフィール

生年月日
2017年03月15日 02歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:2戦2勝
総収得賞金
36,546,000円
ダイワメジャー
母 (母父)
マラコスタムブラダ(ARG) by Lizard Island(USA)
馬主
(有) キャロットファーム
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
松下 武士
騎手
北村 友一
  • これで野崎厩舎は4週連続でのグレードレース優勝となった
    これで野崎厩舎は4週連続でのグレードレース優勝となった
  • 枯れ葉の馬道もできあがっていた
    枯れ葉の馬道もできあがっていた

 毎週のように重賞馬が誕生しているノーザンファーム。その中でも3週連続(海外重賞含む)で重賞馬が育成馬から誕生していたのが、ノーザンファーム早来の野崎厩舎である。

 そしてファンタジーS(G3)も、ノーザンファーム生産馬が3年連続で勝利していただけでなく、その3頭全てがノーザンファーム早来の育成馬となっていた。今年のファンタジーSには、ノーザンファーム早来からは3頭の育成馬が出走していたが、育成馬としては4年連続、そして、野崎厩舎の4週連続重賞制覇と2つの快挙を果たしたのが、レシステンシアだった。

 「重賞ということでメンバーも揃っていましたが、デビュー戦から証明できた完成度の違いで、何とかならないかなと思っていました」と話すのは野崎孝仁厩舎長。1歳の頃から馬っぷりの良さが他の牝馬とは違っていたというレシステンシアだったが、イヤリングで管理されていた頃に左前膝の骨片摘出手術を行っており、他の馬たちよりも乗り出しの時期を遅らせていた。

 「それでも乗り出してからは早かったですね。他の馬との遅れを取り戻したどころか、むしろ仕上がりの良さが目立ってくるようになりました」

 2歳の春になると、馬体通りの大物感溢れる動きをしていただけでなく、前向きな気性も相成って、更に競走馬として研ぎ澄まされていったというレシステンシア。7月には移動の予定が組まれ、9月デビューの青写真も描けるようになっていた。

 デビューは10月の京都開催となったものの、そこでは武豊騎手を背に単勝1.4倍という圧倒的な支持を集めたレシステンシアは、ゲートも良く好位からレースを進めると、残り一ハロンで内をついてきたキーダイヤの粘り込みを1馬身1/4差押さえ込んで優勝。怪我の影響で乗り出しが遅くなったことなど感じさせないような勝利だった。

 「育成時から感じていたことですが、改めてマイル適性の高い馬だなと思えました。外を周りながらのレース内容は着差以上の強さを感じましたが、その一方で揉まれたときにどんなレースをするのだろうかとも思いました」

 その意味においてファンタジーS(G3)は、レシステンシアにとって試金石となるレースだったのかもしれない。メイクデビューと同じように好スタートを決めたレシステンシアは、先頭に立ったエレナアヴァンティをマークするような位置をキープしていく。

 「どちらかというとカッとなりやすい馬ではありますが、それでも速いペースを追走できたところに、レシステンシアの能力の高さが現れていると見ていました」

 エレナアヴァンティの作り出したラップは、1000m通過から57秒3というハイペースだったが、レシステンシアは4コーナーで並びかけると、最後の直線で一気に先頭へと躍り出る。先行勢が揃って馬群の中へと沈み、それに代わるように後方から追い込み馬が一気にやってきたものの、レシステンシアの脚色に陰りは見られない。ゴール前では1番人気のマジックキャッスルが追い込んで来るも、1馬身差抑さえ込んで初重賞制覇を果たして見せた。

 これで重賞勝利を含む2戦2勝。次走は現2歳世代の最強馬を決める一戦でもある、阪神JF(G1)が予定されているが、野崎厩舎長は「レシステンシアにとって、願っても無い条件のレースだと思います」と話す。

 「現時点ではマイルの方が合っている印象も受けますし、前でレースができるのも強みだと思います。今回のように馬群の中でも我慢が効くようならば、今後、距離が伸びても対応してくれるのではないのでしょうか」

 まずは阪神JF(G1)、そして来年の桜花賞(G1)までも十分に狙える存在馬となったレシステンシア。心身共順調に成長していけたのなら、その先の活躍も楽しみになってくる。