2019年09月01日 小倉2歳S G3
優勝馬:マイネルグリット
プロフィール
- 生年月日
- 2017年03月21日 02歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:3戦3勝
- 総収得賞金
- 65,692,000円
- 母 (母父)
- マイネショコラーデ by ロージズインメイ(USA)
- 馬主
- (株) サラブレッドクラブ・ラフィアン
- 生産者
- ビッグレッドファーム (新冠)
- 調教師
- 吉田 直弘
- 騎手
- 国分 優作
夏の小倉開催を締めくくる「第39回小倉2歳S(G3)」が9月1日、14頭の2歳馬によって小倉競馬場で行われた。
勝ったのは新冠町のビッグレッドファーム生産で3番人気のマイネルグリット。新馬戦、フェニックス賞に続いて不敗の3連勝で、JRA重賞初勝利を飾った。騎乗した国分優作騎手の重賞勝利は2015年函館スプリントS(G3)(優勝馬ティーハーフ)以来、3勝目。吉田直弘調教師にとっては2015年カペラS(G3)(優勝馬キクノストーム)以来6勝目の重賞勝利。ビッグレッドファーム生産馬のJRA重賞勝利は2016年函館記念(G3)(優勝馬マイネルミラノ)以来、3年ぶりとなった。
ビッグレッドファームの蛯名マネージャーは「馬場状態を心配していたのですが、比較的外目の枠だったこともあってスムーズな競馬ができたと思います。それにしても、最後の直線は力強く伸びてくれたと思います。フェニックス賞のときも思いましたが、2歳馬らしからぬ大人びたレースができる馬。まだまだ成長途上だと考えていますので、今後が楽しみです」とレースを振り返ってくれた。
同馬は、父スクリーンヒーロー、母マイネショコラーデという血統。祖母のコスモヴァレンチは2004年の小倉2歳S(G3)優勝馬で、母マイネショコラーデは、2010年函館2歳S(G3)の2着馬。
父のスクリーンヒーローにとっては昨年のセントライト記念(G2)(優勝馬ジェネラーレウーノ)以来となるJRA重賞14勝目で、ファミリー側から見れば今回の優勝で、祖母から3世代連続の2歳重賞好走となった。蛯名マネージャーは「仕上がりの早い血統ということもあるのかもしれませんが、牧場での育成時代から運動能力の高い馬で、期待の大きな1頭でした。牡馬ですから仲間と走りまわるなかで、小さなケガも多かった馬ですが、回復力に優れた馬でした」と牧場時代の印象を話し「もともとは秋の1歳市場で購入した(祖母のコスモヴァレンチは2003年セプテンバーセール取引馬)血統ですが、マイネルグリットの血統表の中にはマイネルラヴやロージズインメイなど、ビッグレッドファームに繋養された馬たちの血が多く入っていますし、スクリーンヒーローも当グループで応援している種牡馬。そういう意味では思い入れもありますし、今後は大きな目標に向かって成長を見守りたい」と期待に胸を膨らませている。
レース後はビッグレッドファーム鉾田で休養と再調整され、再び栗東トレセンへと移動。今度は京王杯2歳S(G2)を目指すという。「グループとして、毎年の方針に大きな変化はありませんが、この2歳世代は手応えのある世代です」と今後の意気込みも語ってくれた。2歳王者に向け、不敗の快進撃がどこまで続くのかも注目したい。