重賞ウィナーレポート

2019年09月08日 京成杯オータムH G3

2019年09月08日 中山競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:トロワゼトワル

プロフィール

生年月日
2015年02月28日 04歳
性別/毛色
牝/黒鹿毛
戦績
国内:14戦5勝
総収得賞金
201,248,000円
ロードカナロア
母 (母父)
セコンドピアット  by  ハーツクライ
馬主
(有) 社台レースホース
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
安田 隆行
騎手
横山 典弘

 京成杯オータムハンデ(G3)を優勝したのは、社台ファーム生産馬のトロワゼトワル。鞍上を務めた横山典弘騎手が好スタートを決めると、52㎏という軽量を生かして、そこから後続との差をドンドン広げていく。

 最初の1000mは55秒4というハイペースながらも、そのスピードに陰りは見られない。直線に入ってからもセーフティーリードを保ち、2着のディメンシオンに3馬身半差を付ける快勝。勝ち時計の1分30秒3は中山芝1600mのコースレコードともなった。奇しくも同じ日に行われたもう一つの重賞競走であるセントウルS(G2)でも、勝ったタワーオブロンドンが阪神1200mのコースレコードを樹立。この日のJRAはスピードスターが2頭誕生した日ともなった。

 「前走(豊明S)の後は、グリーンウッド・トレーニングで調整していました。その時には距離適性を考えて、短い条件のレースに臨むプランもありましたが、横山騎手から『距離の心配ないからこのレースを使おう』との進言がありました」と話してくれたのは、社台ファームの斎藤孝総括主任。2歳7月の新馬戦こそ芝1600mを使われているが、そこからアルテミスS(G3)、フェアリーS(G3)、そしてエルフィンSと3度に渡ってマイル戦で複勝圏内を外して以降は、芝1200mのレースを中心としたローテーションが組まれてきた。

 今年の3月の賢島特別で初めて横山騎手が騎乗。続く春興Sで久しぶりにマイルのレースを使ったものの、ここで2着に入着。その春興Sと同じ中山競馬場の芝1600mで行われる京成杯オータムハンデ(G3)となったが、その時から横山騎手の中にはレースプランが出来上がっていたのかも知れない。

 「ローテーションに関しては、安田師と相談した上で決まりましたが、人馬一体となった圧巻のパフォーマンスには痺れました」(斎藤主任)

 現在、トロワゼトワルは山元トレーニングセンターで調整中。次走は京成杯オータムハンデ(G3)と全く同じ条件である、ターコイズS(G3)を予定している。次にこのコンビがどんなレースを見せてくれるかにも注目だが、牡馬を一蹴したそのスピードで、ターコイズS(G3)でも桁違いのレースを見せてくれるに違いない。