2019年09月01日 新潟記念 G3
優勝馬:ユーキャンスマイル
プロフィール
- 生年月日
- 2015年05月03日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:12戦5勝
- 総収得賞金
- 397,488,000円
- 馬主
- 金子真人ホールディングス (株)
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 友道 康夫
- 騎手
- 岩田 康誠
天皇賞(春)(G1)の後、ユーキャンスマイルは育成先でもあった、ノーザンファーム空港のC-1厩舎で調整されることとなった。
「5月9日から7月29日までの期間をこちらで過ごしていました。こちらにいた頃よりも筋肉の張りが目立っていたなど、成長のあとも見て取れましたし、調教も順調そのものといった感じで進めることができました」と話すのは、C-1厩舎の高見優也厩舎長。その際、ユーキャンスマイルの調教を任せたのは、厩舎スタッフとして働いていた友道康夫調教師の子息だった。
「先生にも息子さんを乗せるということは話していましたし、ユーキャンスマイル自身が調教ではまず引っかかることの無い程に乗りやすい馬でもあっただけに、ここでの管理を任せることにしました」(高見厩舎長)
芝3400mで行われたダイヤモンドS(G3)で重賞を初制覇。菊花賞(G1)、天皇賞(春) (G1)でも掲示板に載ったように、長距離向きと言える折り合いの良さもレースの中で証明してきたユーキャンスマイルであるが、その一方で中距離は昨年8月の阿賀野川特別以来となった。
「距離が短くなることに対しての不安は無かったです。むしろ、左回りは2戦2勝と、この馬に向いていると思っていました」(高見厩舎長)
高見厩舎長自身、今後の試金石となるとも見ていたこの新潟記念(G3)だったが、中団の後ろからレースを進めたユーキャンスマイルは、最後の直線ではインコースからスムーズに馬群を捌いていく。最後は同じ勝負服のジナンボーとの叩き合いとなったが、クビ差制して、重賞2勝目をあげた。
「ジナンボーもこの夏は同じノーザンファーム空港で管理されていた馬となります。こちらで夏に取り組んで来た成果が、重賞勝ちという結果に繋がったのは嬉しいですし、上位の2頭がともに金子オーナーの所有馬だったことにも、何かしらの縁を感じずにはいられませんでした」
そう話した高見厩舎長は、「僕らからするとこの重賞は、友道先生親子で勝った印象があります」と笑顔を浮かべる。レースの後、友道調教師からは次の目標を天皇賞(秋) (G1)となることが告げられた。これで左回りは3戦3勝。距離適性も改めて証明された今、強豪ひしめくG1の舞台でも無視できない存在となったと言えそうだ。