2019年06月16日 ユニコーンS G3
優勝馬:ワイドファラオ
プロフィール
- 生年月日
- 2016年04月03日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:6戦3勝
- 総収得賞金
- 204,153,000円
- 母 (母父)
- ワイドサファイア by アグネスタキオン
- 馬主
- 幅田 昌伸
- 生産者
- フジワラフアーム (静内)
- 調教師
- 角居 勝彦
- 騎手
- 福永 祐一
ジャパンダートダービー(Jpn1)の前哨戦的位置づけにある第24回ユニコーンステークス(G3)は6月16日、東京競馬場で行われ、新ひだか町のフジワラファーム生産で3番人気ワイドファラオが1分35秒5(重)で優勝した。
ワイドファラオは4月のニュージーランドトロフィー(G2)に続く重賞2勝目で通算成績は6戦3勝2着2回。フジワラファーム生産馬は3月の毎日杯(G3)(優勝馬ランスオブプラーナ)含め2019年のJRA重賞3勝目となった。
同ファーム代表の藤原俊哉さんは「函館競馬場に出走予定していた馬が競走除外となり、しかも大阪便はまったく空きがなく、急遽向かった東京競馬場で優勝の瞬間に立ちあうことができました。生産馬によるユニコーンステークス(G3)は3勝目。当牧場にとっては縁起の良いレース(98年ウイングアロー、07年ロングプライド)です」とにっこり。同ファーム生産馬は、この日、東京競馬場で行われた3歳未勝利戦も勝利して、うれしい1日となった。
競馬場から戻ってきた藤原社長に、牧場時代の話を聞いた。「母親ワイドサファイアが当牧場で産んだ最初の仔なので、兄姉との比較はできませんが、生まれたときから、良い馬だったと記憶してます。母親は気性の強い馬ですが、ワイドファラオは素直な馬で物覚えも良く、馴致、育成も順調でしたよ」と牧場時代を振り返り「だから、逆にこのような機会にお話できるようなエピソードに困るような、印象に残らないような馬でした」と話してくれた。
レースは「生産者として期待はしていましたが、ダート競馬で実績を重ねてきたような馬たちが相手の舞台。ワイドファラオは、ダートの実戦は初めてでしたし、逃げたい馬だけに東京競馬場の1600mコースは厳しいだろうなと考えていました」とレース前は思っていたそうだ。
その思いどおりにレースはスタートから激しいものとなり、最後はクビの上げ下げで頭差の辛勝。しかし、着差はわずかでもハイラップを踏んで早めに並ばれながらも、最後は差し返した内容は着差以上の強さを感じさせた。
「最後、頑張ってくれたのは厩舎、騎手のおかげ。馬に余力を持たせたままレースに向かわせてくれたので、最後の最後まで踏ん張れたのだと思います」と話し「これからの競走馬人生を考えると、ローテーションの選択肢を広げたという意味でも大きな1勝だと思います。今後、どのような道を歩むのかは調教師の先生や馬主さんが決めることですが、生産者としては無事を祈りたい」とエールを送っている。