2019年05月04日 京都新聞杯 G2
優勝馬:レッドジェニアル
プロフィール
- 生年月日
- 2016年04月05日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:5戦2勝
- 総収得賞金
- 84,890,000円
- 馬主
- (株) 東京ホースレーシング
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 高橋 義忠
- 騎手
- 酒井 学
日本ダービー(G1)の東上最終便と言われる京都新聞杯(G2)。現在の日程となってからは、2000年のアグネスフライト、2013年のキズナと2頭のダービー馬を輩出。今年、注目のレースを制したのは、そのアグネスフライトと同じ、社台ファーム生産馬のレッドジェニアルである。
「育成時は反発心が強い上に、子供っぽくて、絵にかいたようなやんちゃ坊主でした」と話すのは、社台ファームの末森信吾育成厩舎長。2歳の2月には左後脚に軽い骨折が見つかり、骨片の除去手術を行ったものの、すぐに通常メニューの調教に戻れたという。
「回復が早かったのは、よくも悪くもこのカラッとした性格のおかげだったかもしれません」(末盛厩舎長)
デビューは3歳の1月。その時のメイクデビューこそ敗れはしたものの、3戦目には初勝利をあげる。続くアザレア賞では4着に敗退。重賞入着馬も肩を並べたこの京都新聞杯(G2)で、11番人気でしかなかったのは、致し方なかったとも言える。
レースは1000m通過が1分ちょうどという平均ペースで流れる中、レッドジェニアルは中団よりやや後方でレースを進めて行く。最後の直線で先手を奪ったロジャーバローズが逃げ切りを図る中、それを鮮やかな末脚で交わし去っていったのが、レッドジェニアルだった。「心身の発育を促しながら、この馬の持ち味と言える闘争心をレースへと向けてくださった高橋義忠先生や、厩舎の皆さん。そして、ロスの無い競馬をしてくれた酒井騎手のおかげで、ダービー(G1)に向かうことができました」(末森厩舎長)
その日本ダービー(G1)ではスタートのタイミングが合わなかったこともあり、8着に敗れたものの、勝利したのは京都競馬場で2着に退けたロジャーバローズ。後のダービー馬を鮮やかに交わした末脚は、レッドジェニアル自身もG1級の能力を秘めている証明とも言えよう。
「完成はまだ先となるのでしょうが、今後、一線級の馬たちを相手にどこまで戦えるのか、を楽しみにしています」と話す末森厩舎長。後に、「今年の京都新聞杯(G2)はハイレベルなレースだった」と言わせるような結果を、レッドジェニアルも見せてくれるに違いない。