2019年03月23日 毎日杯 G3
優勝馬:ランスオブプラーナ
プロフィール
- 生年月日
- 2016年03月31日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:6戦3勝
- 総収得賞金
- 77,070,000円
- 母 (母父)
- マイプラーナ by マンハッタンカフェ
- 馬主
- 五影 慶則
- 生産者
- フジワラフアーム (静内)
- 調教師
- 本田 優
- 騎手
- 松山 弘平
皐月賞(G1)への重要なステップレースであり、近年は出世レースとしても注目を集めている第66回毎日杯(G3)が3月23日、阪神競馬場で行われ、新ひだか町フジワラファーム生産で3番人気ランスオブプラーナが逃げ切り勝ち。日本軽種馬協会静内種馬場で種牡馬生活を送る父ケープブランコの本邦初年度産駒としても重賞勝ち馬第1号となった。
創業以来の長い歴史のなかで桜花賞馬レーヌミノルや最優秀ダート馬ウイングアローなどを生産してきたフジワラファームは生産から中期育成、そして後期育成を行う総合牧場だ。生産馬のJRA重賞勝利は昨年のきさらぎ賞(G3)(優勝馬サトノフェイバー)以来、約1年ぶりだが、今回の勝利で12年の福島牝馬S(G3)(優勝馬オールザットジャズ)から8年連続の生産馬JRA重賞勝利にもなった。
レースを牧場テレビで見ていたというフジワラファームの藤原凌一さんは「祖母チェリーコウマンは当場生産でウインターS(G3)の優勝馬。母の半妹にもアンバルブライベン(重賞2勝馬)がいる血統です。フジワラファームとして大切にしているファミリーなので、こうして活躍馬が出せたことが嬉しいです」と喜んでいる。
母マイプラーナはマンハッタンカフェ産駒でJRA4勝馬。4勝は、いずれもダートの短距離で記録したスピード馬だった。「ケープブランコとの配合を決めたのは父(藤原俊哉社長)です。生まれた時からバランスの良い馬で、育成に入ってからも順調にメニューをこなしてくれ、送り出すときは、ある程度の手応えを抱かせてくれるような馬でした」。デビュー戦は16頭立て7番人気だったが、生産者の期待に応えるように2着。続く2戦目で勝ちあがって溜飲を下げている。
その後、なずな賞はハナ差2着で、きさらぎ賞(G3)は逃げて3着と世代でもトップクラスの能力を示してきた。「トモがしっかりした馬なので、自然と前で競馬が出来るのだと思います。脚質的に目標にされるのは仕方がありませんが、だからこそレースの前は、自分の競馬をして欲しかった」と願い、思いどおりの逃げ切り勝ちに「松山騎手の好リードと、本田先生はじめ厩舎の方々や、宇治田原優駿ステーブルのみなさんのおかげ」と声を弾ませた。
「次走は、順調なら皐月賞(G1)だと思います。今まで以上に強い馬が相手になりますし、目標にされるような競馬になると思いますが、自信をもってレースに挑んで欲しい」とエールを送っている。