2018年12月16日 朝日杯フューチュリティS G1
優勝馬:アドマイヤマーズ
プロフィール
- 生年月日
- 2016年03月16日 02歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:4戦4勝
- 総収得賞金
- 322,195,000円
- 父
- ダイワメジャー
- 母 (母父)
- ヴィアメディチ(IRE) by Medicean(GB)
- 馬主
- 近藤 利一
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 友道 康夫
- 騎手
- M.デムーロ
ノーザンファームスタッフに一年で一度だけ権利がある、競馬場への応援ツアー。ノーザンファーム空港でC1厩舎の高見優也厩舎長は、育成を手がけていたアドマイヤマーズが出走していた朝日杯FS(G1)を応援に行くことを決めた。
「競馬場へは滅多に行かないのですが、友道厩舎の大江調教助手から『応援に来ませんか?』と声をかけてもらったので、いい機会かなとも思いました」と高見厩舎長は話す。そのアドマイヤマーズだが、牧場での調整から、約1か月後に行われたデイリー杯2歳S(G2)で重賞を初制覇。それを可能したのは友道厩舎と牧場、そして高見厩舎長と大江調教助手の関係の深さとも言える。その大江調教助手が、調教でも騎乗していたアドマイヤマーズ。パドックでその馬体を見た高見厩舎長も管理の良さだけでなく、状態の良さも見て取れた。
「毛艶の良さ、馬体の張りも申し分無かったですし、雰囲気も良かったですね。レース内容も完璧でした」と高見厩舎長が話す通りに、好スタートから先手を奪ったアドマイヤマーズは、一番人気に支持されたグランアレグリアをマークする位置を追走。最後の直線でグランアレグリアが先頭に踊り出ると、外から馬体を併せに行った。「グランアレグリアも強い馬であり、それは直線での粘りにも現れていましたが、最後はアドマイヤマーズの勝負根性が発揮されたのだと思います」
口取り式では大江助手と共に列へと並んだ高見厩舎長。そこにはオーナーである近藤利一氏の姿もあった。「近藤オーナーにとっても久しぶりのG1制覇となりましたし、ありがとうと声をかけていただいたときは嬉しかったですね」
これで2歳シーズンは4戦4勝。まさに完璧なレースを見せてきたアドマイヤマーズであるが、高見厩舎長は今後の更なる成長だけでなく、オンとオフの切り替えもできるので、距離延長も大丈夫だと話す。
菊花賞(G1)もフィエールマンで勝利しているC1厩舎。G1馬となった2頭だけでなく、育成を手がけた他の馬たちも来年以降の活躍が期待される。「育成馬で2歳G1を勝つのは1つの目標でしたし、それを果たせただけでなく、世代を問わずに活躍馬が出てきていることも嬉しく思います」
クラシック戦線でも主役を務めそうなアドマイヤマーズ。高見厩舎長もどのレースを応援に行ったらいいのか、悩んでしまうような結果を残してくれるに違いない。