2018年11月17日 東スポ杯2歳S G3
優勝馬:ニシノデイジー
プロフィール
- 生年月日
- 2016年04月18日 02歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:4戦3勝
- 総収得賞金
- 273,106,000円
- 母 (母父)
- ニシノヒナギク by アグネスタキオン
- 馬主
- 西山 茂行
- 生産者
- 谷川牧場 (浦河)
- 調教師
- 高木 登
- 騎手
- 勝浦 正樹
過去10年だけでも勝ち馬にワグネリアンやイスラボニータ、ディープブリランテなどが名を連ねる東京スポーツ杯2歳S(G3)は、中団のインコースを進んだ浦河町の谷川牧場生産ニシノデイジーが、最後の直線で力強く伸びて1分46秒6で優勝。札幌2歳S(G3)に続いて重賞連勝を記録した。
谷川牧場は明治45年創業。100年を超える歴史の中で、72年のオークス馬タケフブキ、73年のダービー馬タケホープはじめ菊花賞馬ミナガワマンナや東京大賞典(Jpn1)、フェブラリーS(G1)勝ちのサクセスブロッケン、あるいはインカンテーションやファンディーナなどを送り出してきた牧場だ。
今回、牧場事務所のテレビで観戦していたという谷川貴英社長は「最後の直線でなかなか前が開かずにヒヤリとしましたが、勝浦騎手が上手に進路を切り替えて勝利へと導いてくれました。嬉しかったです」とレースを振りかえり「今回もあまり人気はありませんでしたが、これで重賞連勝。堂々と暮れの大きなレース、そして来年のクラシックへ向かうことができます」と笑顔になった。
札幌2歳S(G3)以来、約2か月半ぶりのレースで、馬体重はプラス12キロ。これに関しては「テレビの画面越しのパドック映像でしたが、歩く姿に逞しさを感じました。少しチャカチャカしていたようですが、それでもプラス体重。北海道シリーズではわずかとはいえ減っていましたので、これは良い傾向だったと思います」と分析した。
牧場時代のニシノデイジーについては「母親のニシノヒナギクは、西山牧場さんからお預かりした繁殖牝馬で、ハービンジャーとの配合も西山牧場さんで決めていただきました。(ニシノデイジーは)生まれたときからバランスの良い馬で、オーナーが視察に訪れた際も満足そうに、褒めてくれた馬です」と話し「普段はとにかく運動量の豊富な馬でした。当牧場には中期育成用に起伏の大きな分場があるのですが、その放牧地で走り回っていた印象が強いです」。その後、1歳の7月になると西山牧場の育成牧場へと移動。持って生まれた素質を開花させる。
「賞金的には十分に(クラシック出走の)権利を取ることができましたので、今後はとにかく無事に出走して欲しいです。まだまだ顔をあわせていない強い馬もたくさんいると思いますが、このあともこの馬らしい競馬を期待したいと思います」と期待している。