重賞ウィナーレポート

2018年11月04日 JBCスプリント Jpn1

2018年11月04日 京都競馬場 曇 良 ダ 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:グレイスフルリープ

プロフィール

生年月日
2010年05月12日 08歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:43戦11勝
総収得賞金
335,096,000円
ゴールドアリュール
母 (母父)
ラビットフット(USA)  by  Seeking the Gold(USA)
馬主
前田 晋二
生産者
株式会社 ノースヒルズ (新冠)
調教師
橋口 慎介
騎手
C.ルメール

 砂のスピード王決定戦「JBCスプリント(Jpn1)」が11月4日、京都競馬場で行われ新冠町のノースヒルズ生産で4番人気グレイスフルリープが最後の直線で力強く伸びて1分10秒4で優勝。デビュー44戦目にして初のJRA主催重賞制覇をダートグレード4勝目で記録した。

 レースは、頂点を決めるチャンピオンシップ競走に相応しい激しいものとなった。先手を取って逃げ込みを図る1番人気の外国産馬をマークするような位置で競馬を進めたグレイスフルリープがマッチレースに持ち込み、最後は4歳年下の若き挑戦者を力でねじ伏せた。

 鳥取県の大山ヒルズの事務所テレビで多くのスタッフとともにレースを観戦していたという斎藤慎マネージャーは「8歳になりましたが、これまでもしっかりと間隔を空けながら大事に使われてきた馬なのでとても良い状態でレースを迎えることができました。ルメール騎手の好リードにより良いポジションでレースを進められたことが大きかったと思います」と話し「年齢的なイメージとは別に、精神的なものも含め、馬も成長していると思います。1200m戦があっているということもあるのでしょうが、今回はレースを見ていて、頼もしさを感じました」と笑顔を広げた。

 グレイスフルリープの母ラビットフットは米国産馬。ノースヒルズマネジメントの勝負服で4勝をあげ、繁殖牝馬としても本馬ほかリードオフマン(JRA3勝)シャンパンスノー(JRA2勝)などを輩出している。「グレイスフルリープは北海道のノースヒルズから移動してきた頃から人に対しても穏やかで、大型馬ではありましたが怪我や病気とは無縁の馬。大山ヒルズでの育成時代、休養も含め、スタッフみんなの人気者でした。競馬場へ応援に行ったスタッフはもちろんですが、牧場に残っていたみんなで喜びを共有できました。それが嬉しかったです」と“チーム”の勝利を強調した。

 激闘を終えたグレイスフルリープは、レース後ほどなくして大山ヒルズに戻って英気を養っている。「ケガをしたり、どこかを痛めているというわけではないのですが、さすがに今回はJpn1。レースでは全力を出し切ってくれたと思いますので、しばらくはリフレッシュさせてあげたいと思っています。これからも、この馬の特性をいかせるようなレースを選んで出走させることになると思いますが、しばらくは適したレースもなさそうなのでまずは疲れを取ること。今後のことはオーナーと調教師が決めてくれると思います。大きな勲章を牧場にもたらしてくれましたので、これからも無事に、長く活躍して欲しいと願っています」と話している。