2018年12月01日 チャレンジC G3
優勝馬:エアウィンザー
プロフィール
- 生年月日
- 2014年02月15日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:14戦7勝
- 総収得賞金
- 182,532,000円
- 父
- キングカメハメハ
- 母 (母父)
- エアメサイア by サンデーサイレンス(USA)
- 馬主
- (株) ラッキーフィールド
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 中竹 和也
- 騎手
- M.デムーロ
重賞まで破竹の4連勝。その成績だけを見るならば、「破竹の勢い」「上がり馬」との表現でその強さを表現したくなる。しかしながら、初めての重賞挑戦となった3歳時の共同通信杯(G3)で6着に敗れている他は、掲示板を外していないどころか、2着5回、3着1回という競走成績にも証明されているように、エアウィンザーという競走馬は、非常に安定した成績を残していることにも気付かされる。
「育成時は全体的な緩さこそあったものの、全兄であるエアスピネルと遜色ない程のスケールの大きさを感じていました」と話すのは、社台ファームの山本哲也厩舎長。そのエアスピネルはデイリー杯2歳S(G2)など重賞で3勝をあげ、G1でも2度の2着。母のエアメサイアは秋華賞(G1)の優勝馬となっているだけでなく、近親にも活躍馬の名前がズラリと並ぶその血統は、社台ファームを代表する名血でもある。
エアウィンザーもまた、その血統だけでなく、調教での動きの良さもあり、デビュー前から注目を集めていたが、2着の多さにも証明されていたように、勝ちきれないレースも多かった。
「取りこぼしがあったり、勝っても僅差だったりと、イメージと戦績には開きがありましたが、素質開花を信じて、辛抱強く接してくださった厩舎関係者のご尽力のおかげで、完全に軌道に乗せてもらいました」
重賞初勝利となったチャレンジC(G3)だが、マルターズアポジーが先手を奪うレースで4、5番手からレースを進めたエアウィンザーは、直線に入って一気に前にいる馬たちを交わしていくと、みるみるその差を広げていき、2着のマウントゴールドには3馬身差を付ける快勝。ちなみにマウントゴールドだけでなく、3着のステイフーリッシュもまた社台ファームの生産馬であるだけでなく、その3頭共に、山本厩舎長が育成を手がけた馬で上位独占を果たした形ともなった。
「自分の厩舎から送り出した馬たちでワンツースリーフィニッシュを果たせた結果となったのは嬉しい限りです。それだけに3頭の関係者の皆さんに厚く御礼を申し上げたいです。エアウィンザーも強いレースを見せてくれたと思いますし、来年は更に大きなレースで主役を張れるような活躍を期待しています」
安定感のあるレースぶりは、いつしか勝利と密接な関係を築くようになった。エアウィンザーが連勝を重ねていく向こうにあるのは、この血統に相応しい、G1タイトルとなるのだろう。