2018年11月04日 JBCクラシック Jpn1
優勝馬:ケイティブレイブ
プロフィール
- 生年月日
- 2013年05月11日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:31戦11勝
- 総収得賞金
- 689,702,000円
- 馬主
- 瀧本 和義
- 生産者
- 岡野牧場 (静内)
- 調教師
- 杉山 晴紀
- 騎手
- 福永 祐一
「ダート競馬の祭典」として2001年に創設されたJBC競走が、18年目を迎えた今年、初めてJRA主催のもとで行われた。
競走格付はJpn(日本調教馬限定格付け)扱いだが、3つのJpn1競走を同日開催で行うのはJRAとしても初めてのことで、舞台となった京都競馬場は4万人近い来場者で大いに盛り上がりを見せた。
メイン競走となった「クラシック(Jpn1)」を勝ったのは新ひだか町にある岡野牧場生産で福永祐一騎手が騎乗したケイティブレイブ。これまで地方競馬場を舞台にしたダートグレード競走で15戦して8勝2着4回3着2回と安定した成績を残し、昨年のチャンピオンズカップ(G1)4着という実力馬。今回は3番人気での出走だったが、中団待機策から早めに先行集団を射程圏内に捕らえてゴール前は早めに先頭に立って押し切った。
本馬を当歳の秋から厩舎に送り出すまで管理していたのは、新ひだか町のへいはた牧場。93年のジャパンカップ(G1)に勝ったレガシーワールドを生産し、今も功労馬として飼養している牧場としてもお馴染みだが、近年は生産以外にも市場コンサイナー、あるいは中・後期育成牧場として活躍の場を広げている。今回はレース後、同牧場の幣旗芳典さんに話を伺った。
「レースは牧場のテレビでの観戦、応援となりました。今回はまだ重賞を勝てていないJRA競馬場が舞台でしたのでどんな競馬をしてくれるのか期待半分、心配半分というような気持ちで見ていましたが、強い競馬だったと思います。終わってみれば横綱相撲でしたね」と喜んでいる。
牧場時代の印象は「とにかくよく食べる馬でした。物事に動じることがほとんどなく、食欲はいつも旺盛でした」とのこと。初期馴致をスタートさせる頃になってもほとんど変わることは無く「この世代は約20頭ほどいましたが、ブレーキングに関しては、ほとんど記憶にないくらいにスムーズでした。手を焼いた記憶はまったくありません」と話し「それは本格的な育成を始めてからも変わることはなく「早い時計を出すようになっても、テンションが上がりすぎることはなかったように記憶しています」という。
へいはた牧場では、「馬は、良い草のある広い放牧地で育てたい」と、馬がストレスをなるべく感じないように、のびのびと育てることをモットーとしている。
その甲斐あって健康に育ったケイティブレイブは2歳夏にデビューする。「初戦の芝コースでは結果を出せませんでしたが、2戦目からダート競馬を使われるようになって好走を重ねてきました。その内容から面白い存在になるかも」と思ったそうだが、「まさかJpn1競走を3つも勝ってくれるような馬にまでなってくれるとは思っていませんでした。目野厩舎の方々、それを引き継いだ杉山厩舎の方々が本当によくしてくれたからこそだと思っています」と感謝を込めたコメントもあった。
「次走は順調ならチャンピオンズカップ(G1)だと思うのですが、今回顔をあわせなかった馬も出てくると思います。楽ではないと思いますが、この馬の力を出しきるような競馬を期待したいと思います」と話してくれた。