重賞ウィナーレポート

2018年10月27日 スワンS G2

2018年10月27日 京都競馬場 晴 良 芝 1400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ロードクエスト

プロフィール

生年月日
2013年03月06日 05歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:21戦4勝
総収得賞金
286,044,000円
マツリダゴッホ
母 (母父)
マツリダワルツ  by  チーフベアハート(CAN)
馬主
(株) ロードホースクラブ
生産者
様似堀牧場 (様似)
調教師
小島 茂之
騎手
M.デムーロ

 マイルチャンピオンシップ(G1)の前哨戦「第61回スワンS(G2)」が10月27日、京都競馬場で行われ、2番人気で様似堀牧場生産ロードクエストが4角、ほぼ最後方から最後の直線で豪快な追い込みを決めて優勝。新潟2歳S(G3)、一昨年の京成杯オータムH(G3)に続く重賞3勝目。悲願のG1獲りへ向けて大きな一歩を踏み出した。

 所用のため、レースはテレビ観戦していたというのは、同馬を北海道市場サマーセールで購入し、育成をしたケイアイファームの中村智幸ゼネラルマネージャー。「正直言って、届かないかと思いましたが、強い馬を相手に、ゴール前で本当に頑張ってくれました。近走、惜しい競馬を続けながらも、なかなか勝ちきれなかったので厩舎サイドでもいろいろと試行錯誤をしていたようです」。

 強烈な瞬発力を武器に、新潟2歳S(G3)は後方待機策から2歳馬離れした32秒8の末脚でライバルたちをごぼう抜き。2着馬に4馬身の差をつける快勝劇だったが、その後はホープフルS(G2) 2着、スプリングS(G2)3着と小回り競馬の多頭数競馬に苦しめられた。直線の長いNHKマイルC(G1)は 逃げたメジャーエンブレムこそ捕まえ切れなかったが、直線だけで2着に追い込み、世代トップクラスのスピードを証明している。

 「今回は、久しぶりに腹をくくったような戦法となりましたが、これまでもこのような位置から伸びなかったこともありますし、馬自身の調子や相手関係も結果には大きく影響していると思います。ミルコ騎手は新馬戦、そしてホープフルS(G2)以来の騎乗となりましたが、この馬の良いときのイメージそのままに騎乗したのかもしれません。それでも、今までこの馬が経験してきたことすべてが、今回の結果に繋がったのだと思っています。改めて、この馬の力を再認識させてもらったところです」。

 「ロードクエストは北海道市場で購入させてもらった馬ですし、育成時代から手応えを感じていた馬なので、こうした活躍は嬉しい限り。この馬の1歳違いの妹(ヴァルツァー)も北海道市場で購入させてもらい、2歳夏の札幌開催で初勝利をあげています。3歳のロードトレジャー、2歳のスティルネスもJRAで勝ちあがっています。弟妹すべての馬が、育成牧場としては腕が試されるような気性の持ち主ですが、携わった馬すべてが2歳夏に勝ちあがっているという事実には胸を張れると思っています。今度(マイルチャンピオンシップ(G1))は、さらに相手も強力になりますが、この馬の力をすべて出しきるような競馬をして欲しいと願っています」