2018年09月17日 セントライト記念 G2
優勝馬:ジェネラーレウーノ
プロフィール
- 生年月日
- 2015年01月27日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/青鹿毛
- 戦績
- 国内:7戦4勝
- 総収得賞金
- 155,566,000円
- 母 (母父)
- シャンハイロック by ロックオブジブラルタル(IRE)
- 馬主
- (株) Gリビエール・レーシング
- 生産者
- 新生ファーム (門別)
- 調教師
- 矢野 英一
- 騎手
- 田辺 裕信
ナカヤマフェスタやフェノーメノ、イスラボニータ、キタサンブラック、ディーマジェスティなど、数々のG1馬が勝ち馬として名を刻んで来た朝日杯セントライト記念(G2)。72回目となる今年は、ウオッカの4番仔、タニノフランケルの大逃げで幕を開けた。道中は終始2番手を進み、落ち着いてレースを進めたジェネラーレウーノが、追い込んで来た1番人気のレイエンダを振り切り、重賞2勝目のゴールを駆け抜けた。
ジェネラーレウーノの故郷は、日高町の新生ファーム。平野稔史代表と、前オーナーご子息・木村敬生さんのふたりが中心となり牧場を切り盛りしている。レース当日はそれぞれの持ち場でレースを見守った。
「ダービー(G1)の時、みんなで応援に行って馬も人もフワフワしてしまったから、今回は落ち着いて応援できる場所で見ていました」と笑う平野代表は牧場で、木村さんは自宅でテレビ観戦となった。
ダービー(G1)以来の出走、休み明けの不安も多少あったが、その分心身の成長を期待していたふたり。「パドックの時点でとても落ち着いているように見えたし、これなら力は出し切れるだろうと、安心してレースを見れました」と平野代表。「理想的な位置で走れましたし、勝つ時はすべてが噛み合うんだなぁと感心してしまいました」と木村さん。やり合うこともなくマイペースに先頭集団を引っ張り、重賞勝ちを収めた生産馬に成長の痕跡を見ていた。
ジェネラーレウーノの母シャンハイロックは、まだ10歳。一つ下の半弟イコライザー(牡2歳、父カネヒキリ)は地方・ホッカイドウ競馬に在籍し、盛岡競馬場のジュニアグランプリで3着するなど頭角を現しはじめている。こちらも力はあるものの気性が幼く、本格化には時間がかかりそうだとのこと。「母は本当に大人しくて、ドーンと構えているタイプなのですが、産駒はなぜか気性の幼い馬が多いですね。ジェネラーレウーノも放牧地では牝馬に従えられていたくらい気の強い馬ではありませんでした。それが今やあれほどの勝負根性を発揮するのだからわからないものです」と平野代表は目を細めた。ジェネラーレウーノを従えていた牝馬とは、同じスクリーンヒーローを父に持つチェゴであり、地方・笠松の重賞を2勝している。今年の当歳は父フリオーソの牝馬、お腹の中にはジェネラーレウーノの全弟か妹がすくすく成長している。
前哨戦を快勝したことで菊花賞(G1)への期待は膨らむばかり。「今回控える競馬ができたことは収穫だと思いますし、息が入る長い距離は得意なはずですから、楽しみではあります。でも、生産者としてはここがゴールではない、長く無事に走ってほしいというのが一番。怪我なく走り続けてくれれば自ずと結果は付いてくると思いますし、古馬になっても活躍してほしい、できるはずとその先の方が楽しみなんです」。まだまだ成長途上の同馬、どこまで強くなるか、これからどんなレースを見せてくれるのか。それは生産者のみならず、全国の競馬ファンも楽しみにしているに違いない。