2018年09月29日 シリウスS G3
優勝馬:オメガパフューム
プロフィール
- 生年月日
- 2015年04月06日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/芦毛
- 戦績
- 国内:6戦4勝
- 総収得賞金
- 752,070,000円
- 母 (母父)
- オメガフレグランス by ゴールドアリュール
- 馬主
- 原 禮子
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 安田 翔伍
- 騎手
- 和田 竜二
社台ファームに脈々と受け継がれてきた名牝系。オメガパフュームの祖母としてその名を残すビューティーメイクも、社台ファームの隆盛を支えてきた牝系であり、社台ファーム東礼治郎場長にとっても、思い入れの強い血統であった。
「この血統を遡るとサンデーサイレンスとリアルシャダイの名前が並んでいます。このレースでオメガパフュームが見せた、勝負どころからまくっていき、後続をねじ伏せる気迫のこもったレースぶりにも、この2頭の血が息づいていると感じられました」
また、このオメガパフュームは、母であるオメガフレグランスも原禮子オーナーの所有馬。原オーナーとも社台ファーム、そして東場長は古くからの深い絆で繋がっていた。
「オメガパフュームは千葉サラブレッドセールの上場馬であり、この牝系にゆかりのある原オーナーに落札していただきました。オメガパフュームにとって、これが初めての重賞制覇というだけでなく、オーナーにとっても久々の重賞勝ちをプレゼントできて、牧場全体で大いに盛り上がりました」
加古川特別で古馬を退けた後、中央、地方を合わせたその世代最強のダート馬を決めるジャパンダートダービー(Jpn1)に出走して、0秒3差の2着となったオメガパフューム。初重賞勝利は再び古馬を打ち破る強いレースとなったが、管理をする安田翔伍調教師にとっても、これが開業以来、初めての重賞制覇となった。
「実は安田調教師が牧場へ研修に来ていた時、千葉サラブレッドセール上場予定馬の中で最も惚れ込んでいたのがオメガパフュームでした。そういった背景からしても、感慨深い勝利となりました」
今年に入ってからもナックビーナスがキーンランドC(G3)を優勝。マサハヤドリームも福島TVオープンを勝利と、活躍が目立つ千葉サラブレッドセールの取引馬。今年も注目度の高さに後押しされるようにハイアベレージの売却率を記録しており、オメガパフュームやナックビーナスに続くような活躍馬も次々に送り出されてきそうだ。
次走はチャンピオンズC(G1)を予定しているオメガパフューム。現在の3歳世代はレベルが高いと言われる中、特にジャパンダートダービー(Jpn1)に出走してきたような、ダート重賞戦線を沸かしている馬たちの活躍が目立っている。その意味でも次代のダート王決定戦となりそうなチャンピオンズC(G1)であるが、名牝系から伝えられた衰えを知らぬ活力と、名種牡馬2頭から伝えられた闘争心を武器に、オメガパフュームが一気にダート王へと上り詰めてしまうのかもしれない。