重賞ウィナーレポート

2018年05月02日 かしわ記念(中央交流) Jpn1

2018年05月02日 船橋競馬場 雨 良 ダ 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ゴールドドリーム

プロフィール

生年月日
2013年04月19日 05歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:14戦7勝
総収得賞金
707,647,000円
ゴールドアリュール
母 (母父)
モンヴェール  by  フレンチデピュティ(USA)
馬主
吉田 勝己
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
平田 修
騎手
C.ルメール

 ゴールドドリームはこのかしわ記念(Jpn1)で、また一つ、成長を遂げた。

 「強かったですね。これまではスタートに課題がある馬でしたが、スムーズに出てくれると、ある程度のポジションで競馬を見せてくれましたし、この位置取りなら勝ち負けになると思っていました」と話すのは、育成を手がけたノーザンファーム空港の佐々木淳吏厩舎長。昨年はフェブラリーS(G1)とチャンピオンズC(G1)と、JRAのダートG1を完全制覇。当然のようにJRA最優秀ダートホースに選出されたものの、その他のレースでは勝ち鞍に恵まれず、その中には帝王賞(Jpn1)、マイルChS南部杯(Jpn1)と2つの地方交流G1レースも含まれていた。

 「スタートのタイミングが合わず、後方からのレースを余儀無くされた時に、広いコースなら差し切れたのですが、小回りのコースだと、能力を出し切れないこともありました。それでも平田先生やスタッフの皆さんがゲートを教えて込んでくれたことで、スタートも良くなり、それが証明されたのが、昨年のチャンピオンズC(G1)だったと思います」

 それでも前走のフェブラリーS(G1)は先に抜け出しながらも、猛追してきたノンコノユメに交わされて、連覇は叶わなかった。そのノンコノユメや3着のインカンテーションも名を連ねたかしわ記念(Jpn1)は、その時のリベンジを果たすだけでなく、現在の古馬ダート戦線の最強馬を決めるレースともなっていた。

 オールブラッシュがハナに立ち、その後にゴールドドリームやインカンテーションといった中央所属馬が続いていく。最終コーナーを回ってもまだ、オールブラッシュが逃げ粘るところを、力強く交わしていったのがゴールドドリームだった。

 「道中も楽に追走できていましたし、直線に入った時の脚色を見ていても、届くのではと思っていました。このレースができるのならば、これからの交流重賞でも安定した活躍が期待できそうです」

 次走に予定しているのは大井競馬場で行われる帝王賞(Jpn1)。昨年も出走しているが、その時は7着に敗れている。

 「やはり2000mという距離が懸案となりそうですが、今回のように流れに乗っていけるのならば、距離もこなしてくれると思います。何よりも確実に力を付けている印象もあるだけに、どんなレースをしてくれるか楽しみです」

 帝王賞(Jpn1)でもその強さを遺憾なく発揮したとき、まさにダート重賞戦線は、ゴールドドリームによって統治されることとなりそうだ。