2018年04月14日 アーリントンC G3
優勝馬:タワーオブロンドン
プロフィール
- 生年月日
- 2015年02月09日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:6戦4勝
- 総収得賞金
- 407,550,000円
- 父
- Raven's Pass(USA)
- 母 (母父)
- スノーパイン(GB) by Dalakhani(IRE)
- 馬主
- ゴドルフィン
- 生産者
- ダーレー・ジャパン・ファーム有限会社 (門別)
- 調教師
- 藤沢 和雄
- 騎手
- C.ルメール
4月14日、小雨の中、阪神競馬場で行われたアーリントンC(G3) は馬群後方に控えていた1番人気のタワーオブロンドンが直線半ばで一気に加速、豪快に差し切って1分33秒4のレースレコードで優勝、昨年の京王杯2歳S(G2)に続く重賞2勝目を挙げた。
タワーオブロンドンは日高町のダーレー・ジャパン・ファーム生産馬で、父レイヴンズパス(クイーンエリザベス2世S(G1)、BCクラシック(G1))、母スノーパイン、その父Dalakhaniという血統。昨年7月に札幌の新馬戦でデビュー勝ちし、続くクローバー賞(オープン)で2着、阪神のききょうS(オープン)、京王杯2歳S(G2)と2連勝し、臨んだ朝日杯フューチュリティS(G1)では力を出し切れずに3着となった。
タワーオブロンドンの中間育成時を担当していた三宅公彦育成マネージャーはレースについて、「距離が長いのでは、と言う声もありましたが成長力があれば適応するのではないかと期待を持っていました。今後の事を考えると、このレースで良い所を見せてほしかったですから。前走では前に行きたがり引っかかっていましたが、今回は道中で折り合いがついていたので安心して見ていられましたね。最後の直線半ばで進路がなくなった時はやきもきしましたが自分から進路をこじ開けてそのまま力強く加速して突き抜けてくれたので、馬自身が成長している事を実感しました。次走が楽しみになる勝ち方でしたね。」と勇ましく進化した姿に頬を緩めた。
1歳の秋から中間育成部門に移動したタワーオブロンドンは、同世代の馬の中では断トツの馬格と幅と筋肉量の持ち主だったそうだ。「馬体がしっかりできていたので一番先に馴致を行いました。見た目より可愛らしくて気性がとても大人しい馬でしたので鞍を乗せても人が乗っても何の反抗もなく順調にスムーズに進む優等生でしたよ。この大人しさから闘志は感じられませんでしたが人間の言う事をきちんと聞くという意味では素晴らしいものを持っていましたので、恵まれた馬体を生かして活躍してくれるのではないかと思っていました。2016年に開設した調教育成施設のキャッスルパークに移動し調教騎乗をするようになってからは、前に行きたがり手綱を持っていかれるような所が出てきたとスタッフから聞いていたのでその先がどんな風に成長して行くのか楽しみでしたね。」大人しすぎて心配だったという話も今となっては良い思い出になっているようだ。活躍馬の幼いころに携わる事ができるのは生産牧場の醍醐味だ。
「タワーオブロンドンの父レイヴンズパスはマイル戦だけではなく2,000mもこなしていますので、中距離くらいまでこなしてくれたら非常に楽しいですね。タワーオブロンドンの半妹(父キングズベスト)もとても落ち着いている良い馬ですし、1歳になるファインニードルの全妹は、ファインニードルの1歳時より良いと感じるくらいとても良い馬なのでこちらにも期待が高まっています。他にも注目している良い馬が控えています。ロイヤルブルーの勝負服に変わってから生産馬の活躍が目立つようになりました。現在香港に行っているファインニードルに続いて、世界で活躍してくれる馬をもっと輩出していけるように頑張って行きたいと思います。タワーオブロンドンには更なる成長を期待しています。」
距離を克服した今、本番の舞台で自慢の豪脚を武器に堂々のパフォーマンスを披露して欲しい。