2018年03月11日 フィリーズレビュー G2
優勝馬:リバティハイツ
プロフィール
- 生年月日
- 2015年03月23日 03歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:4戦2勝
- 総収得賞金
- 124,423,000円
- 父
- キングカメハメハ
- 母 (母父)
- ドバウィハイツ(GB) by Dubawi(IRE)
- 馬主
- (有) 社台レースホース
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 高野 友和
- 騎手
- 北村 友一
母は現役時にイエローリボンS(G1)、ゲイムリーS(G1)と2つのG1レースを優勝。兄弟のMake Believeも仏2000ギニー(G1)とフォレ賞(G1)を勝利と、まさに素晴らしいファミリーの血を引くドバウィハイツ。
母の3番仔として誕生したリバティハイツだが、このフィリーズレビュー(G2)で、素晴らしいブラックタイプの評価を更に上げるような勝利を収めた。
「1歳10月に直線走路でキャンターを開始した時から、体重以上に体を大きく見せるフットワークで動けていました。メンタル面でもこの時期の1歳馬とは思えない程に大人びており、個人的には比較的早い段階から本馬の出世を確信していました」と話すのは社台ファームの正岡稔調教主任。ドバウィハイツの産駒はリバティハイツまで全て牝馬であり、これまでのきょうだい全ての成長過程も正岡調教主任は把握していた。
「姉たちと同様に馬体に占める臀部の割合が大きいながらも、推進力という意味ではワンランク上の印象もありました。今回の勝利ですが、嬉しいのは勿論のこと、この血統から重賞馬を送り出せたという安堵した気持ちも同時に抱きました」
8番人気と戦前の評価は決して高くなかったこのフィリーズレビュー(G2)。中団からレースを進めたリバティハイツは、最後の直線でコースの真ん中に進路を向けていく。そこから馬群を割って出ると、大混戦となったゴール前ではどの馬よりも速く、そして力強く先頭でゴール板を駆け抜けた。
「この勝利で、良い形で桜花賞(G1)に向かうことができました。高野厩舎のスタッフの皆様、リバティハイツを信じて支えてくださっている出資会員の皆様、そして、熱い声援をくださっているファンの皆様の支援や声援があっての勝利だと思いますし、この場を借りて感謝を申し上げます」
リバティハイツには、半姉にリーチザハイツという馬がいた。牧場でも良血馬らしい能力の高さが評価されながらも、右前脚トウ骨遠位端の剥離骨折でデビューが遅れ、それでも3歳で迎えたメイクデビュー京都では1番人気の支持を集めたほどに、将来を嘱望された馬でもあった。
しかし、4着に敗れたレースの後に鼻出血と、次は左前脚トウ骨遠位端の剥離骨折を発症。その休養の際に疝痛を悪化させ、命を落とすことになった。
その姉の分まで、というのは安易な表現かもしれない。しかし、リバティハイツが今後、G1を沸かすような活躍をした時、改めてその牝系にはスポットライトが当たるだけでなく、そこにはリーチザハイツの名前も残っていくのだろう。