重賞ウィナーレポート

2018年01月28日 シルクロードS G3

2018年01月28日 京都競馬場 曇 良 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ファインニードル

プロフィール

生年月日
2013年04月26日 05歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:23戦7勝
総収得賞金
478,276,000円
アドマイヤムーン
母 (母父)
ニードルクラフト(IRE)  by  Mark of Esteem(IRE)
馬主
H.H.シェイク・モハメド
生産者
ダーレー・ジャパン・ファーム有限会社 (門別)
調教師
高橋 義忠
騎手
川田 将雅
  • アドマイヤムーン
    アドマイヤムーン
  • 大人しく賢い性格で大切にされている
    大人しく賢い性格で大切にされている
  • アドマイヤムーンや人気種牡馬が暮らす厩舎
    アドマイヤムーンや人気種牡馬が暮らす厩舎

 1月28日京都競馬場の11R、シルクロードステークス(G3)は4番人気のファインニードルが強さを見せつけた。道中は内側の好位をキープして脚をため、直線に入ると残り200メートルで先頭に立ち、みるみる後続を突き離して2馬身差の快勝。昨年の産経賞セントウルステークス(G2)に次ぐ重賞2勝目を挙げた。

 ファインニードルは、ダーレー・ジャパン・ファーム(日高町)の生産馬。父は2007年の年度代表馬アドマイヤムーンで、母は2005年クロエ賞(G3)、セルジオクマニ賞(G3)の優勝馬ニードルクラフトという血統だ。

 「休み明けでプラス18キロ、パドックではパワーアップした馬体を披露していましたので期待して見ていました。残り200メートルで楽に抜け出して最後までしっかりした足取りでゴール。安心して見ていられましたね。一段とパワーアップした馬体とレース内容でビックリしましたがこれからまだまだ上を目指して欲しい馬です。まずは今季初戦を最高の形で飾ってくれました。」好調なスタートに笑顔を見せてくれたのはノミネーションマネージャー加治屋正太郎さん。同ファームでスタッフの皆とで喜びを分かち合ったそうだ。

 今回のシルクロードステークス(G3)では2着セイウンコウセイ(高松宮記念(G1))、3着フミノムーン共にアドマイヤムーン産駒で上位を独占する大活躍を見せた。「フミノムーンはアドマイヤムーンの特徴である瞬発力を発揮して上がり最速という素晴らしい末脚で3着に追い込んで来ました。それぞれの産駒がスピードと瞬発力の武器を生かしてくれたのでこの結果に繋がったのではないかと思っています。産駒は初年度から重賞勝ち馬を出すなど期待の種牡馬でしたが、更にワンランク上のクラスの種馬になって欲しいとノミネーションチーム一丸となって努力をして参りました。アドマイヤムーンも産駒も頑張ってくれた結果、ブラックムーン(京都金杯(G3))も加え7頭(JRA)の重賞勝ち馬が誕生したのです。スタリオンとして初のG1馬を出してくれた種馬ですので他の種馬をリードしていくような種馬になって欲しいですし、皆様からのサポートを頂いて更に結果を残してくれる種馬になってもらいたいと思っています。今年で種牡馬生活11年目を迎えますが産駒の芝の短距離適性がみえてきました。配合のシーズンをむかえるうえで繁殖牝馬も選定も調和して、活躍馬の誕生が増えるのではと期待を寄せています。」

 毎年好評のオープンハウスが開催中だ。(招待制で2月12日から20日まで、土日を除く7日間)今年は7頭のラインナップで、日本で供用開始となったアメリカンペイトリオット(父War Front 母Life Well Lived(母父Tiznow))も名を連ねる。「今年も趣向を変えて皆様のお越しをお待ちしています。ノミネーションスタッフ全員がクライアントの皆様に対応できるようにしてじっくり種牡馬を見て頂き、個性を知ってから皆様の繁殖牝馬の傾向と合わせて配合や価格などじっくりとお話ができるような体制を取りたいと思っています。配合はサラブレッド誕生のスタート地点でとても大事で大切な事ですから。」

 母ニードルクラフトは3月に父ディープブリランテの出産を控え準備を整えている。全妹の1歳父アドマイヤムーンはファインニードルとはタイプが違うが良い馬で牝らしく上品さが漂っているという。デビューしたら注目される事は間違いない。明るい話題でいっぱいの故郷に、強く逞しく成長したファインニードルが春を運んでくれるに違いない。