2018年01月31日 川崎記念(中央交流) Jpn1
優勝馬:ケイティブレイブ
プロフィール
- 生年月日
- 2013年05月11日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:26戦8勝
- 総収得賞金
- 689,702,000円
- 馬主
- 瀧本 和義
- 生産者
- 岡野牧場 (静内)
- 調教師
- 目野 哲也
- 騎手
- 福永 祐一
年初のJpn1は伝統の「第67回川崎記念(Jpn1)」。過去、14年連続で1番人気が連対中の本命サイドレース。今年は、そのジンクスが破れるか、あるいは継続されるかも注目されたが、悩むファン心理が反映するかのように上位3頭が激しく1番人気を争う中で最終的には前走の東京大賞典(G1)(3着)に続いてケイティブレイブが単勝2.7倍で1番人気。過去2年連続で2着に泣いているサウンドトゥルーが3.0倍で2番人気で、堅実なアウォーディーが3.8倍の3番人気と続いた。
混戦が予想される中、勝ったのは新ひだか町の岡野牧場生産ケイティブレイブだった。レースをテレビで応援していたという場主の岡野淳さんは「どの馬でも、どんなレースでも願うことは無事にということです。今のダート中距離路線は本当に紙一重。とくにこのときは実績のない左回りでもありましたし、次につながるようなレースをしてくれたらという思いでした」とレース当日を振り返った。
しかし、1番人気に支持された愛馬は福永祐一騎手が迷いを断ち切るように積極的なレースをして、堂々と先頭でゴール板を駆け抜けた。「勝ったことは嬉しいですし、オーナーやこの馬を育ててくれたへいはた牧場、目野厩舎の方々に感謝です。自分としては馬が無事であったことにホッとしています」。
この勝利で昨年春の帝王賞(Jpn1)に続いて2つ目のJpn1制覇。6つめの重賞タイトルで通算成績を26戦8勝としている。
そんなケイティブレイブだが、牧場時代は目立たない馬だったという。母ケイティローレルにとっての初仔。「母親は5歳の秋まで競馬を使われていましたが、牧場に来たときはまだ子供のような馬でした。印象に残っているのは放牧地でも親子して他の馬からポツンと離れていたことです」。
その後、当歳の12月に育成牧場へ移動。移動した育成牧場からは「環境が変わってもまったく変わらない様子で、バリバリと飼い葉を食べています」と報告を受けたという。そのときに「そういう図太い一面があるのなら競馬場へ行ったあとも環境の変化に戸惑わずに自分が持っている能力をしっかりと発揮してくれる馬になるのでは」と思ったそうだが、トレセン入厩後も目立ったところはあまりなくデビュー戦は8頭立て6番人気8着。2戦目もまったく人気はなかったがダート替わりで2着と好走。その後は大きく崩れることなくG1ウイナーへと上り詰めている。
「次走はJRAのG1競走と聞いています。目野先生にとっても最後のG1挑戦となりますので、頑張って欲しいとは思いますが、願うことは無事にレースを終えて欲しいということです」と変わらぬ気持ちでエールを送っている。