2017年11月03日 JBCLクラシック(中央交流) Jpn1
優勝馬:ララベル
プロフィール
- 生年月日
- 2012年05月09日 05歳
- 性別/毛色
- 牝/栗毛
- 戦績
- 国内:17戦8勝
- 総収得賞金
- 171,525,000円
- 母 (母父)
- ブリージーウッズ by ティンバーカントリー(USA)
- 馬主
- 吉田 照哉
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 荒山 勝徳
- 騎手
- 真島 大輔
地方競馬所属馬として、初めてJBCレディスクラシック(Jpn1)を制したララベル。昨年は右後肢臀筋炎で競走除外となっていただけに、その無念も晴らした形となった。
「幼少期から丈夫な馬で、全くと言っていいほど手が掛かりませんでした。調教日誌を見返したのですが、そこには、初期馴致を終了して走路入りを開始した1歳11月の時点ですでに『威圧感のある動き』の評価が書いてあり、翌月には『この馬は活躍する』との評価がされていました」と話してくれたのは、社台ファームの長濱卓也氏。姉であるショコラヴェリーヌの調教も施してきた社台ファームであるが、南関東で6勝をあげ、重賞でも活躍した姉と比較した場合でも、ララベルは良い意味での緩さに加え、メンタル面では集中力の高さも兼ね備えており、心身ともに完成度の高さは姉以上との評価がされていた。
牝馬特有と言える食いの細さや、テンションが上がったりといった悩みとは無縁の状態で、荒山厩舎へと移動していったララベルは、2歳新馬戦を勝利すると、ローレル賞、そして東京2歳優駿牝馬も優勝。3歳時には浦和競馬場で行われた桜花賞も制し、南関東の牝馬クラシック1冠目を手にする。
その後、東京プリンセス賞で3着に敗れると、陣営は東京ダービーの出走を選択。馬券圏内まであと一歩の4着に入り、改めて能力の高さを証明した。
「東京ダービーだけでなく、その年の暮れには東京シンデレラマイルで一線級の古馬たちとも競馬をさせてもらいましたが、そこで揉まれた経験や、それ以降も交流重賞でJRA勢に交じってキャリアを重ねたことがいい経験となりました。悔しいレースもありましたが、今回の勝利で一気にその思いが晴れました」
『この馬は活躍する』との期待通りの馬生を歩み、ついには悲願のJpn1タイトルも掴み取ったララベル。この春での引退、そして繁殖入りが発表されているが、その前にはTCK女王盃(Jpn3)、その結果次第ではフェブラリーS(G1)への出走も予定されている。残り2戦では有終の美を飾るような活躍を残し、そして、無事に長濱氏や牧場スタッフの待つ社台ファームへと戻って欲しい。