2017年12月23日 阪神C G2
優勝馬:イスラボニータ
プロフィール
- 生年月日
- 2011年05月21日 06歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:25戦8勝
- 総収得賞金
- 752,027,000円
- 父
- フジキセキ
- 母 (母父)
- イスラコジーン(USA) by Cozzene(USA)
- 馬主
- (有) 社台レースホース
- 生産者
- (有)社台コーポレーション白老ファーム (浦河)
- 調教師
- 栗田 博憲
- 騎手
- C.ルメール
イスラボニータは有終の美を、レコードタイム更新という形で飾ってみせた。
「ベストパフォーマンスだったと思います。能力の高さを最後で証明してくれるようなレースを見せてくれました」と笑顔を見せるのは、白老ファームの石垣節雄繁殖主任。2歳時の東京スポーツ杯2歳S(G3)で初重賞勝利をあげてから、この阪神C(G2)の勝利で重賞6勝目。その中には2014年の皐月賞(G1)勝利も含まれている。
「皐月賞(G1)は期待をしながら見ていたレースでしたし、勝ち方も含めて強く印象に残っています。その後も息長く重賞、そしてG1レースを沸かせてくれましたし、その活躍ぶりもまた、種牡馬となってからのセールスポイントとなっていくのではないのでしょうか」(石垣繁殖主任)
この阪神C(G2)がラストランとなり、現役引退後は社台スタリオンステーションで繋養されることとなったイスラボニータ。昨年の12月29日にはスタッドインし、現在は種牡馬としての身体作りが行われている。
「種牡馬となった馬を牧場から送り出せたというのは誇りになりますし、イスラボニータを持たれていた会員さんにも、その長きに渡っての活躍だけでなく、愛馬が種牡馬となる夢も提供できたことも嬉しく思います」(石垣繁殖主任)
一昨年は2着に敗れた阪神C(G2)。今年もその時と同じ2番人気の評価を背負って出走したイスラボニータではあったが、唯一違っていたのは枠番だった。
「一昨年(3枠6番)よりも内側(1枠2番)を引くことができましたし、距離適性やコース実績を考えても、いいレースができると思っていました」
アポロノシンザンとトウショウピストが引っ張る形となったレースは、昨年を上回る600m通過33秒6のハイペースで流れていく。最後の直線、先に抜け出したのは先行争いを繰り広げる2頭を射程圏内に置く形でレースを進めていたダンスディレクター。しかし、ゴール前でハナ差捕らえたのは、中団から一気の末脚を使ったイスラボニータだった。
「ラストランを勝利で飾れるというのは、競走馬にとって最高の引退の形と言えます。本当に良かったなと思えたようなレースでした」(石垣繁殖主任)
今後はフジキセキの後継種牡馬としての期待もかけられるイスラボニータ。G1級の能力だけでなく、卓越したスピード能力、そして古馬となってからも更に飛躍を果たした成長力と、生産界でも人気種牡馬となっていくに違いない。